“元女で普通の男として生きている僕”が、それでも身体のことを書かずにいられなかった理由とは
ここまで読んでくれてありがとうございます。
たぶん、ここまで読んでくれたあなたは、
ただの興味だけじゃなくて、どこか引っかかるものがあったんじゃないかなと思います。
僕はこれまで、
性別のこと、身体のこと、過去のことを、あまり表に出さずに生きてきました。
正直に言うと、
「言わない方が楽」だったからです。
誰にも説明しなくていいし、
変な目で見られることもない。
普通の男として生活していくなら、
わざわざ触れなくてもいい部分でした。
でも――
それでも、書こうと思った理由があります。
■ 「なかったこと」にできなかった
僕の中には、消せない記憶があります。
女として過ごした時間。
身体の違和感。
誰かに触れられたときの感覚。
愛された記憶と、そのあとに来た現実。
それらは全部、今の自分につながっているのに、
ずっと「なかったこと」にしようとしてきました。
でも、消そうとすればするほど、
どこかで歪みが出る。
ふとした瞬間に、思い出してしまう。
だったら、
ちゃんと向き合った方がいいんじゃないかと思ったんです。
■ 「男として生きる」だけじゃ足りなかった
戸籍を変えて、手術をして、
社会の中では“男”として生きられるようになった。
それでも、心のどこかに残るものがある。
それは、
「身体の記憶」です。
性欲のこと。
快感のこと。
触れられたときの感覚。
誰にも言えないけど、確かにあるもの。
男として生きているのに、
完全に“男性の身体”ではない自分。
そのズレを、どう扱えばいいのか。
ずっとわからなかった。
■ 書くことで、やっとつながった
最初は怖かったです。
こんなことを書いたらどう思われるか。
気持ち悪いと思われないか。
面白半分で読まれないか。
でも、書いてみてわかったことがあります。
それは――
「これも、自分の一部なんだな」ということでした。
きれいな話じゃない。
むしろ、ぐちゃぐちゃした部分の方が多い。
でも、それを含めて、今の自分がある。
そう思えたとき、少しだけ楽になりました。
ここまで読んでくれた人には、少しだけ伝わっていると思います。
僕の中に残っていた“身体の違和感”が。
■ ここから先の話
ここから先は、正直かなり踏み込んだ話になります。
僕の中でも、
ずっと避けてきた部分です。
だから――
読む人を選びます。
でも、
ここまで読んでくれたあなたなら、
たぶん無関係ではないと思います。
このあと僕は、
“はじめて誰かに触れられた夜”に向き合うことになります。
ここが、すべての始まりでした。
これは”女だったころの僕”が、初めて誰かに触れられた夜の話です。
正直ここからすべてが始まりました。
読んでくれて、ありがとうございました。
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