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【Zineフェス】初出展への道③~取材交渉編~

↓前回(初出展への道②)のnoteはこちら↓



先日、あるお店にZine制作の取材交渉へ行ってきました。取材交渉といってもそんなに堅苦しいものではなく、撮影が可能かどうか、またその時に少しお話を聞かせてもらえないか。というご相談をしに伺いました。

お店のご主人とは数年前に1度だけ作品撮りの関係でお会いしたことがあり、その時思い出としてポートレートを数枚撮影させていただきました。
その時の写真をずっと渡さずじまいだったのもあり、もし取材を断られても久しぶりにお会いしてプリントを渡せれば万々歳という気持ちでした。
取材交渉に行く前にコンビニのプリンターで店主のポートレート2枚をプリントしました。2L判光沢紙のそれは想像以上に綺麗な仕上がりでした。こんなに手軽で、綺麗なプリントが出来るならたまにフラッとコンビニに寄って家族や友人の写真を現像したりするのも良いなあなんて染み染みと見入ってしまうくらいには綺麗な仕上がりで驚きました。

さて、Zineといういわば同人誌の撮影交渉。
予め電話してご主人のご都合の良い時間を確認することも考えたのですが、出版社から出るわけでも大量生産する訳でもない同人誌、ましてや私はプロの書き手ではないので、堅苦しくアポを取るのはちょっと期待させすぎるかも。と勝手に推察し、絶対に忙しいであろう時間帯だけは避け、それでもすごくお忙しそうだったら写真だけ渡してすぐに帰ろうと決めました。

チャイムを押すと、奥の方から「は〜い」と懐かしい声がして、ご主人が出てきました。数年ぶりにお会いする姿は以前とほとんど変わらず元気そうでした。ご主人はおそらく私の祖父母とほとんど変わらない年齢かと見受けられたので、元気な姿が見れただけでもホッと気持ちが緩みました。
キョトンとした顔のご主人になるべく不審がられぬよう、私はご主人のポートレートが入ったクリアファイルを胸の前に掲げ半ば見せつけるようにして自己紹介をしました。
私達が作品撮りをしたのはもうだいぶ前なので、ご主人は私のことをもう覚えていない様子でしたが、ポートレート写真をお渡しすると「わざわざ持ってきてくれてたの?わー、ありがとうございます」と、とても喜んでくれました。写真をじっくり見てニコニコとそう仰ってくれました。

取材交渉に伺う2日前、私はzineを作成するにあたりどういったテーマにしようか、何についてのzineにしようか、そんな風にグルグルと考えながらXを見ていました。するとこちらのお店についてのあるポストを発見したのです。誤りがあるといけないので詳細は伏せますが、そのポストは、
【昨年(2025年)お店の重要な機材が故障。故障していたのは一カ所では収まらず、蓋を開けると他数カ所も修理が必要な状態だった為にだんだんとお店を縮小していくつもり】
という内容でした。ご主人はSNSを一切やっていないので、これはお客さんによるポストでしたが、その文面を見た時サッと血の気が引くのを感じました。
以前作品撮りで伺った際にも、既に開店当初の営業形態からはだいぶ変わっていたのと、ご主人のみでコンパクトに営業されていたようだったので、可能な限り長く続いてほしいとそう密かに願っていたのです。
当時はまだぼんやりとした終焉が急にハッキリと現実味を帯びてしまった。というより、帯びてしまって"いた"。私はそれに今の今まで気づかなった。なんて情けないんだと。簡単に、文化的なものは残すべきだと言いながら数年顔を出すこともなく、まだまだ営業されるだろうと呑気に考え、Zineを作るというきっかけが無ければ閉店にすら気づかなったのではないか、と恐ろしくなりました。
なるべく早くまた伺って、なるべく早く何らかの形で残しておきたいと強く思い、今回の取材交渉に至ったのです。

結果、店主は快く取材を承諾してくださいました。
本を作りたいと言った時、最初はもちろん「どういう意味?」という感じでしたが、以前購入したZineを見本に見せると「ああ、こういうの」と納得していただけました。また、過去にも同人誌を制作した人がいたらしく、ご主人は同人誌という存在や同人誌を作っている人間に対して免疫がついているようでした。最初はもっと驚いても良いはずですから、「本を作るって何?」と。私はご主人からふたつ返事でオーケーをいただけたのでひとまず安堵しました。
その後日程をを調整し、取材日は確定しました。
現在は取材内容やZineの構成に頭を悩ませています。

会いたい人には会いに行き、見たいものは見に行く。近くにあればある程いつでも会えるし、見れると勘違いしてしまい自然と後回しになってしまいます。知らない間に大切な何かが失われて後悔しないように、自身の直感センサーを磨いておきたいと強く思ったのでした。


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