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#2みんなちがってみんないい。自分だけのノーチラス号を探す旅

 いよいよ、僕のプラモコレクションの中で、これを開ける時がついに来ました!ノーチラス号。

【米国ペガサスホビー製 1/144スケール  ノーチラス号】

もう、ボックスアート(プラモデルの箱絵)だけでもうかっこいい!かっこいいがダダ漏れている。

ジュール・ベルヌ作の海底2万マイルのハイライト、巨大イカとノーチラス号の激闘シーン!箱だけで買った甲斐があったというものです。

いざ、開封!

こ、これはやりすぎだよ?と思うくらいデカいリベットの彫刻が、びっしりと造形されています


【リベットびっしりな船体側面】
【いろんな仕掛けがありそうな船体上面】

か、かっこいい!

これに加え、箱絵と同じようにノーチラス号を襲う巨大イカは、レジンパーツで同梱されていました。

【巨大イカの全景】
【吸盤や口元までリアル過ぎる】

軽く組み上げるだけで
イ、インパクト強っ!1回見たら忘れられません。ちょっと気持ち悪い。

このイカ、どうやって塗装しようか?、、、、。

このイカくんが、模型としてのノーチラス号を支える台座になります。
キモいイカ君込みの構成。
まるで原作小説からそのまま飛び出してきたようです。

この組み合わせがオ、オシャレ過ぎる。

気合十分、早速組み立て図を広げてみます。

【同梱されていた組立説明書より】

完成図がそこにドーンと書かれています。完成図の方が、箱絵よりも情報量が少ないのに、「組んだら本当にこうなるんだな」という説得力が増すのはなぜでしょうか。頑張って作ろう!
ただ、よーくこの完成図を見ると、

突然不思議な違和感に襲われます。

え?
ノーチラス号ってこんなカタチしてたっけ?
何かが違う。
もっと強そうなで、
もっとゴツくて、攻撃的なあの感じ、、、

そうだ、去年家族で出かけたディズニーシーの写真の中に確かそれはあるはず、、、。

ありました!
ディズニーシーのアトラクションにある、まごうことなき「ノーチラス号」!
そう、船体にデカい「ギザギザ」がついています。
違和感の正体を突き止めました

【著者撮影/2025/8/14 ディズニーシーのアトラクション「海底2万マイル」のノーチラス号】


【参考:1954年公開のディズニー映画、海底2万マイルの日本語版DVDパッケージ。ギザギザが船体前面にあしらわれている】

「このプラモデル、ギザギザが無いだと?」
僕の手元のキットには組み立て図の通り特徴的なギザギザがないのです。

これがいわゆる、「解釈の違い」というやつですか?

すっかり手が止まってしまいました。
なぜこんなにもカタチが違うのかしら?

こんな時こそ原点回帰!
1871年に出版されたSFの傑作、海底2万マイルの原作には、一体どんなノーチラス号が描かれていたのか?

何と、ありました。

当時からストーリーを彩るたくさんの挿絵が載っております。
ちゃんとノーチラス号の外観が描かれたイラストもありました。

【原作に描かれていたノーチラス号の挿絵】

原作の中でノーチラス号の外観は、「葉巻型」という説明がされています。この船体は、説明通りでしかも実用性が高そうです。
ディズニー版よりも、ずっと深く潜水できそう。

特徴的なギザギザは、「原作には存在しない」事が分かりました。

更に調べて驚き!

ギザギザを付け加えたのは、完全に「ディズニーのオリジナルデザイン」だったのです。

ディズニーが手掛けた映画「海底2万マイル」の公開は1954年。
映画化するにあたり、「映像映えするような強いインパクト」を追求した結果、あのようなギザギザ付きのノーチラス号が出来上がりました。
後世に言われる「スチームパンク」仕上げと言う事ですね。

ノーチラス号、155年の間に色々変わってますね。

僕の持ってるノーチラス号は、2010年〜2012年あたりに発売されたものだそうで、かなりディズニー寄りですが、少しだけ原作により戻したような、細身、実用的、スタイリッシュな印象です。

そう言えば、僕が最初にノーチラス号という言葉を知ったのは10歳のときで、NHKで放送されていたアニメ「不思議の海のナディア」がきっかけでした。
アニメのオープニングのテロップの中に「海底2万マイルを原案としている」といった説明書きが入っていて、
「海底2万マイルって何だろう?かっこいいタイトルだな」と思ったら、
小学校の図書館ですぐに見つける事が出来て驚いたものです。

アニメですから、もう全然違うノーチラス号でしたね。

【参考:「不思議の海のナディアのノーチラス号」】

すっかりノーチラス号の変遷を振り返ってみたわけですが、結局のところ、

原作も、
ディズニーも、
アニメも
僕の買ったプラモデルも、
どれも「正しいノーチラス号」
そして、「全部かっこいいノーチラス号」だと思います。

—だからこそ、迷うのも楽しい。

きっと、どの時代の少年たちも、ノーチラス号のイケメンなデザインと、熱い冒険活劇に魅了されてきたのです。
うーん、感慨深い。
ありがとう、ジュールベルヌ。
ありがとう、全てのノーチラス号のデザイナーの皆様たち。

おい、妄想にふけってないで、さっさと手を動かせ!(僕の心の声)

末筆ながら。

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