雨でも消えない、神戸港のウィークエンド花火|#179

元町夜市の開催に合わせて、7月28日、神戸港でウィークエンド花火が打ち上がりました。あいにくの空模様で、傘を差しながらの鑑賞となりましたが、それでも花火の輝きは少しも損なわれることなく、むしろこの日ならではの幻想的な一枚を残してくれました。
夜空いっぱいに広がる大輪の花火は、金色に輝く光の筋が四方八方へと伸び、まるで菊の花が咲き誇るような美しさ。もくもくと立ち込める煙が、湿った夜気の中でゆっくりと流れていく様子も、雨上がりならではのしっとりとした風情を添えていました。
手前の柵に並ぶのは、それぞれの傘を差して花火を見上げる人々のシルエット。ボーダー柄の傘、無地の黒い傘、色とりどりの傘が並ぶ光景は、普段の花火大会とはまた違う、雨の日ならではの情緒を感じさせます。傘を差してでも見に来たいと思わせる花火の魅力、そして雨をものともしない人々の熱意が伝わってくる一枚でした。
海の向こうには、神戸のランドマークであるホテルの丸みを帯びたシルエットが、青色のライトアップでくっきりと浮かび上がっています。左手には観覧車のイルミネーションも見え、花火・港・観覧車という神戸ならではの夜景の三点セットが、一度にこの視界に収まっていました。
祇園祭、天神祭と続いた今年の夏の祭り巡りも、こうして地元・神戸の花火で一区切りつけられるのは、なんだか感慨深いものがあります。大きな川開きや大規模な花火大会とはまた違う、地域に根ざした「ウィークエンド花火」という試みも、元町夜市と合わせて楽しめる神戸らしい夏の過ごし方だと感じました。
雨に濡れながらも見上げた花火は、忘れられない一夜になりました。神戸の夏、まだまだ楽しみは尽きません。
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