五大湖に記録的高温もたらしたブロッキング高気圧の西進で日本も春の陽気に
1.五大湖に記録的高温もたらしたブロッキング高気圧の西進で日本も春の陽気に
2026年2月16日、米シカゴで最高気温18.3°Cを観測、従来の2月の最高記録を105年ぶりに更新しました。その要因はアラスカの南にできた「ブロッキング高気圧」です。偏西風が大きく北に蛇行することで形成、周辺の気象に大きな影響を与えます。図1は26年2月15~19日平均の500㍱高度平年偏差で暖色系が濃いほど平年より高度が高く、アラスカ南方で真っ赤になっておりこれがブロッキング高気圧になります。この影響で偏西風の下流側でも蛇行が大きくなり、五大湖で北に蛇行することで南から暖気が入りシカゴの高温につながりました。図2は次の5日間の2月20~24日平均の500㍱高度偏差で、ブロッキング高気圧はアリューシャン列島付近に移動、つまり西進しています。ブロッキング高気圧は文字通り偏西風の流れを阻害するので上流側でも蛇行が大きくなり、ちょうど日本付近で北へ大きく蛇行したため2月22~24日、3日連続で春のような陽気となり、地点を変えながら2月の最高気温を更新しました。図3は2月22日21時の500㍱高度で、偏西風はほぼ実線の等高度線に沿って吹きます。ちょうどアリューシャン付近で等高度線が北へ凸状になっておりブロッキング高気圧に相当、そのすぐ西で南に蛇行し日本付近では北に大きく蛇行しています。これが暖気を呼び込みました。図4は2月22日21時の850㍱気温で、赤のマーカーでなぞった0℃の線が北海道の北まで上がっています。




2.さらなる西進で3月寒気南下、高い山はかなりの降雪に
ブロッキング高気圧は今後さらに西進します。図5は3月3日21時の500㍱高度(左)と850㍱気温(右)の予想です。ブロッキングHはアリューシャンからカムチャツカ半島付近まで移動、このためそのすぐ西で偏西風が南に大きく蛇行し日本は寒気が大きく南下する場に転じています。850㍱の0℃線は四国~関東まで南下、山ではかなりの降雪が見込まれます。ブロッキング高気圧は暫くカムチャツカ付近にとどまる見込みで日本に寒気が入り込みやすい状況が続きそうです。

