ショーンK氏は私の恩人。経歴は嘘をつけても、彼の英語は惚れてまうやろ。
数年前、日本中を
大きく騒がせた
あるコメンテーターを
覚えていますか。
ショーンK氏です。

低く響く魅力的な声と、
知的な語り口。
男の私も惚れてしまうような
魅力あふれる存在。
しかし彼は、
海外大学の学位や
MBA取得などの
経歴を偽っていたとして、
表舞台から姿を消しました。
世間からは
厳しいバッシングを
浴びた彼ですが、
実は私にとって、
彼は特別な存在でした。
私が初めて外資系企業に
転職してすぐの頃。
英語の会議で
一言も発言できず、
ただ頷くだけの自分に
絶望していました。
そんな暗闇の中で、
毎週すがるように
聴いていたのが、
彼のラジオ番組
Make IT 21
でした。
第一線で活躍する
コンサルタントが、
教科書には載っていない
生きたビジネス英語を
教えてくれる。
例えば、
「決断できない」という
indecisiveの代わりに、
ネイティブが使う
sitting on the fence
(塀の上に座って様子を見ている状態から
物事を決めないの意味に。)
というイディオム。
あるいは、
「緊張で落ち着かない」
ことを表現する
butterflies in the stomach
(お腹の中に蝶がいる)
というユニークな言い回し。
教科書や英語の教材では
めったに出会えない
こうした洗練された
表現を知るたびに、
自分の英語のレベルが
一段上がったような
高揚感がありました。
いつかあんな風に
気の利いたフレーズで
堂々と仕事がしたい🥹
その強い憧れが、
私の泥臭い英語学習意欲を
支えてくれていたのは
間違いありません。
2011年3月中旬に
予定されていた彼の
トークイベントに
応募したことがあります。
その時はまさか震災が来るなんて
思っていませんでしたが、
開催日はまさにあの3.11の直後。
来場は抽選制でしたが、
当選の知らせを見た時は
本当に興奮したのを
今でも覚えています。

結局、震災の影響で
イベント自体は中止に
なってしまいました。

それでも、
あの時の当選チケットは
私の大切な宝物で今でも大切に
とってあるのです。
しかし、現場に出て
一つの壁に
ぶつかりました。
ラジオで学んだ
カッコいいイディオムを
実際の会議で
使ってみたときのこと。
心の中では
どや顔もどや顔
「自分かっこいいぃ~」
くらいに思っていました(笑)
ところが、アジア圏から参加する
同僚たちには、
そのネイティブ特有の表現が
全く伝わらなかったのです。

ここで私は気づかされました。
グローバルな現場で一番大切なのは、
ネイティブのような洗練された言葉を
使うことではない。
目の前にいる相手に誤解なく伝える
相手のわかる表現に合わせる
ことなのだと。
それ以来、
私はあえて誰にでも伝わる
シンプルな言葉を選び、
泥臭く仕事を進める
スタイルに変えました。
カッコつけても自己満しても
伝わらなければ仕事になりませんから。
それでも、
彼の語学力に対する深いリスペクトは
今も全く変わりません。
純日本人の彼が、
あそこまで多彩で自然な表現の数々を
身につけるために、
裏でどれほど孤独な反復練習をしたのか。
その努力の量だけは、
絶対に本物だからです。
語学は残酷です。
経歴で自分を着飾っても、
いざ口を開けば
一瞬で実力がバレます。
ごまかしが
一切効かない世界です。
私たちビジネスパーソンも、
彼が語学に向けたような
すさまじい執念から
学ぶべきことがあります。
カッコいい英語を
話す必要はありません。
あなたの武器は
中身と経験です。
でも、泥臭く言葉を
積み上げる姿勢だけは、
厳しい会議であなたを救う
最大の盾になります。
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