なぜ「ありがとう」を言うと負けが減るのか?
こんにちは、ふくおです。
今日は、「なぜ『ありがとう』で負けが減るのか?」についてお届けします。
「急にスピリチュアルな話ですか?」と思われたかもしれませんが、これは私が実際のトレードで効果を実感した、極めて実践的なメンタル技術です。是非ご一読いただけますと幸いです。
あの日の夜、私は自分が情けなくて仕方ありませんでした。
朝の8時、ドル円が148.20円あたりで動き始めたのを見て、私は「今日こそは取り戻そう」という気持ちでパソコンの前に座りました。人生の困難な時期を過ごしていた私にとって、FXは希望の光でした。
ところが、148.50円で買いエントリーした瞬間、相場は容赦なく下落を始めました。「なんで俺が入った途端に下がるんだよ」という心の声が聞こえた時、もう私の負けは始まっていたのです。
含み損を抱えたまま、「取り返さなきゃ」という焦りでいっぱいになった私は、損切りできないまま、さらに同じ方向にエントリー。気づけば、その日だけで4回も5回も負けトレードを重ねていました。
夜になって、画面に映る赤い数字を見ながら、私は気づいたのです。「俺って、相場に文句ばっかり言ってるな」って。その気づきが、今日お話しする「ありがとう」との出会いでした。
文句を言っていた頃、なぜ負けが止まらなかったのか
あなたは、トレード中にどんな言葉を心の中でつぶやいていますか?
私が負け続けていた頃の口ぐせは、こんな感じでした。「なんでいつも自分のときだけ逆に動くんだ」「相場なんて信用できない」「FXなんて始めるんじゃなかった」。今思えば、これって全部、文句なんですよね。
ある夜、公営住宅の小さなテーブルで妻と夕食を食べていたときのことです。妻が作ってくれた質素な野菜炒めを食べながら、ふと「今日もご飯が食べられた。ありがとう」という言葉が自然に出ました。その瞬間、はっと気づいたんです。トレード中の私は、一度も「ありがとう」なんて言っていなかったって。
人間って不思議なもので、文句を言っているときって、目の前のことしか見えなくなるんです。例えば、友達と喧嘩しているとき、相手の悪いところばかりが目に入りますよね。トレードも同じです。「なんで負けるんだ」と思っているとき、まるで目隠しをされたように、チャート全体が見えなくなってしまうんです。
損切りって、ケガをしたときに早めに手当てして悪化を防ぐことと同じです。でも、文句を言いながらトレードしている私は、小さなケガを放置して、どんどん傷口を広げていました。ナンピンなんて、まるで溶けかけたアイスクリームを見て「もっとアイスを買い足せば何とかなる」と思っているようなものです。
世の中では、みんな「勝てる手法」を探します。私もそうでした。でも、本当に変えるべきは心の言葉づかいだったんです。これは、多くの人が見落としている盲点かもしれません。
「ありがとう」を言い始めて起きた小さな奇跡
「ありがとう」をトレードに使い始めたのは、あの夕食がきっかけでした。翌朝、私はいつものようにチャートを開く前に、30秒だけ目を閉じて言ってみたんです。「今日もトレードできる環境があってありがとう」って。
正直、最初は恥ずかしかったです。58歳のおじさんが、パソコンの前で「ありがとう」なんて言ってるわけですから。でも、その日のトレードは明らかに違いました。
147.80円で含み損を抱えたとき、私はこう言いました。「教えてくれてありがとう。ここは読みが甘かったんだね」。そして、いつもなら「取り返さなきゃ」と焦るところを、静かに損切りしました。損切りボタンを押しながら、「これ以上の大ケガを防いでくれてありがとう」とつぶやいたんです。
するとどうでしょう。体の力みが抜けていくのを感じました。肩の緊張が、スッと消えていったんです。
これには、ちゃんとした理由があります。人間の脳は「危険!」と感じているとき、昔の野生時代の名残で視野が狭くなるんです。目の前の敵だけに集中するためです。
でも、「ありがとう」と言っているとき、脳は安心しています。安心すると、視野が広くなります。視野が広いということは、チャート全体が見えるということです。だから、「ここは入っちゃダメだな」という冷静な判断ができるようになるんです。
「ありがとう」は、おまじないじゃありません。あなたの判断力を取り戻すスイッチなんです。
明日から使える「ありがとう」損切りメソッド
では、具体的にどうやって「ありがとう」を使えばいいのか。私が実際にやっている方法を、あなたにもお伝えしますね。
まず、チャートを開く前の30秒です。コーヒーを一口飲んでもいいし、深呼吸してもいい。そのときに、「今日もトレードできる環境があってありがとう」と心の中で言ってみてください。これだけで、「勝とう」という力みが「守ろう」という冷静さに変わります。
次に、エントリーボタンを押す前です。「このチャンスを見せてくれてありがとう。負けても学びにする」と言ってみてください。これが大事なんです。「この1回で人生が決まる」というプレッシャーが外れて、チャートを引きで見られるようになります。
そして、一番大事なのが損切りのときです。私は損切り注文を「お守り」だと思っています。あなたの全財産が吹き飛ぶのを防いでくれる安全装置です。だから、損切りボタンを押すとき、必ず「ここで止めさせてくれてありがとう。大きな損から守ってくれた」と言います。
最後に、1日の終わりです。私は小さなノートに、その日のトレードで感謝できることを3つだけ書きます。「今日は早めに損切りできた、ありがとう」「ムダなエントリーを我慢できた、ありがとう」「小さくても利益が出た、ありがとう」。こんな感じです。
これを1週間続けると、不思議なことが起きます。あなたの「負け方」が静かになるんです。叫ぶような負け方じゃなくて、「そうか、ここはダメだったね」と静かに受け止められる負け方に変わっていきます。
私は今、こう決めています。手法より先に、言葉づかいを整えないトレードはしないと。なぜなら、あなたの本当の敵は相場ではなく、心の中の文句グセだからです。
今日のワンポイント
「ありがとう」は運を良くするおまじないではなく、あなたの判断力を取り戻すためのスイッチです。イライラしているとき、人は目の前の1回のトレードしか見えません。でも「ありがとう」を口にした瞬間、少しだけ未来が見えるようになります。未来が見えるから、無理なエントリーや意味のないナンピンをやめられます。まずは次のトレードで「損切り+ありがとう」だけでも試してみてください。
追伸:
もし今のあなたが「負けてばかりで自分が嫌いになりそうだ」と感じているなら、まずは自分に「ここまでよく頑張ってきたね、ありがとう」と言ってあげてください。トレードは、お金の勝ち負けだけでなく、自分との付き合い方を学ぶ場所でもあります。
あなたが少しでもラクな心でチャートに向かえるよう、これからもお手伝いさせてくださいね。
ふくお
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