私のミッションは「とりあえず生きる」でいい
仕事をしていく中で「MVV」という言葉をよく目にする。
企業や個人事業主が公式サイトやポートフォリオで掲げているあれ。
ミッション・ビジョン・バリュー
何のために事業をするのか。
どんな未来を実現したいのか。
どんな価値観を大切にするのか。
事業をやってくなら、世の中にアピールしておくべきこと、ってのはわかってる。
わかってるけど……
私のミッションは「生きる」でいいんじゃないか。
いつの間にかたどり着いた仕事への考え方だ。
仕事をするのは何のため?
フリーランスになった当初は、そんなことを深く考えていなかった。
仕事を取る。
納品する。
請求書を出す。
仕事が増えればうれしいし、減れば不安になる。
もっと仕事をしたほうがいい?
もっと実績をつくったほうがいい?
もっと自分を売り込んだほうがいい?
廃業しないためにいろいろ考えてきた。
でも、何年か仕事を続けていると、少しずつ違うことが気になってくる。
仕事をすること自体が目的になっていない?
そこで気づいたのだけど、
仕事のために生きたいわけじゃない。
生きるために仕事をしたいのだ。
「成功」の定義ってなんだろう
起業やフリーランスの世界では、売上、フォロワー数、事業規模、法人化、クライアント数など、いろいろな「成功」の指標がある。
ただ、そいうのだけが「成功の定義」ってわけじゃないし、ましてや「幸せ」とか「穏やかな生活」に直結はしないと思っている。
気が進まない仕事を断れること、満員電車に乗らないこと、働く場所や時間を選べること、疲れたらお昼寝やお散歩で一休みできること。
こういうものも、私にとっては立派な指標。
売上が前年より何%増えたかより、自分の人生を自分で扱えているか。
そこが大事だった。
「意識が低い」のではなく、優先順位がわかった
以前の私なら、こんな考え方を「意識が低い」と思ったかもしれない。
せっかくフリーランスになったのだから、もっと成長してもっと稼ごう!……そんなふうに考えるのが、仕事をがんばることなのだと思っていた。
今も自分で稼いで生活を維持するためにも、仕事を通じて誰かの役に立つためにも、きちんと働いているつもりではいる。
でも、仕事を人生の目的にしなくてもいい。
その位置づけが、ようやく自分の中ではっきりしてきた。
フリーランスだからこそ、気づけたこと
会社員なら、会社のミッションやビジョンに自分を重ねることもある。
一人で仕事をしているフリーランスは、自分自身が事業でもあり、自分自身が生活者でもある。
だから「この仕事を続けることで、自分はどんな人生を送りたいのか」を考える機会が多い。
私の場合、その答えはシンプルで、
大きな会社をつくりたいわけではない。
有名になりたいわけでもない。
仕事で自分の価値を証明したいわけでもない。
ただ、
できるだけ自分のペースで働きながら、ちゃんと生きたい。
シドニーで暮らし、好きなものを食べ、本を読んだり、散歩をしたり、近所のネコとふれあい、ときどき日本へ帰ったりする。
そんな日常を維持するために仕事がある。
私のMVV
もし今「あなたのMVVは何ですか?」と聞かれたら、
Mission:とりあえず生きる
Vision:なるべく機嫌よく生きる
Value:無理せず、楽しく、たまにサボる
こんな感じかなぁ…….
ふざけているわけじゃなく、わりと本気で。
クライアントの前では言わないけど。
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