「横断バッグって静岡だけ!?」大人になって知った衝撃の事実
「静岡県の小学生だけが使っている“横断バッグ”」
そのようなSNSの投稿を見た時、
「えっ、全国で使ってるんじゃなかったの!?」
と衝撃を受けた。
横断バッグとは、黄色いナイロン製のバッグで「横断中」の文字が大きくプリントされている。
小学校に入学すると同時に配られ、雨の日も風の日も、登下校時にはこの「横断バッグ」が当たり前のようにそこにあった。
横断バッグは「横断バッグのミヤハラ」の登録商標。1960年代の発売以降、半世紀にわたり、小学校や幼稚園・保育園、塾・各種教室に通う子どもたちの交通安全・防犯に尽力されている。
私の実家は静岡にある。
だから当然のように横断バッグを使っていたし、周りの友達もみんな同じものを持っていた。
毎朝の通学路には黄色いバッグがいくつも揺れていて、あの光景が「全国共通」じゃなかったなんて考えたこともなかった。
静岡出身者が県外に出て初めて「あれ、誰も持ってない…?」と気づく、いわば「ご当地あるある」らしい。

あのバッグの中には給食袋や体操着、学校から配布されるプリント類をしまったりしたっけ。
ときには飴や、拾ったどんぐりやタンポポ、書きかけの自由帳などを突っ込んでいた。
小さな体に大きなランドセル、そして黄色い横断バッグ。
地元を離れてから、静岡生まれであること、あの黄色い通学風景の中にいたことが「アイデンティティ」として再認識するきっかけになった。

そして、この記事を書いていて気づいたことがある。
私が日常的に使っているバッグは黄色だ。
特に理由があって選んだわけじゃなかったけれど、もしかすると無意識のうちにあの横断バッグの記憶を引き継いでいたのかもしれない。
大人の横断バッグじゃないか!!と思った。
形は違っても、私は今も「あの頃の私」を持ち歩いている。
それに気づいた瞬間、なんだかすごく嬉しくなった。
忘れたつもりでも、記憶の奥深くには、ちゃんと残っているものがあるんだなぁ、と。
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