700円のコーヒーに、平均800円。「値段のない一杯」で起きたこと | ペイフォワードカフェin墨田開催を終えて①
8月23日、東京・墨田でペイフォワードカフェを開催しました!

開催中、思ったこと、感じたことをつらつらと書いていきたいと思います。
2026年10月に単著『やさしさは社会をデザインする ペイフォワードが巡る世界』(ブックダム)を出版します。「はじめに」全文はこちら
値段のない一杯に、平均800円が集まった
お客様は54名。
この日の一人あたりの平均ギフト額は、800円ジャスト。過去最高の記録でした。。!
コーヒーを淹れてくれたのは、Nekopress(ネコプレス)さん。クラウドファンディングをきっかけに出会って、とんとん拍子でこの日のコラボが決まりました。
ネコさんは普段、コーヒーを1杯700円で提供しています。でも、この日の一杯に値段はありません。前に来た誰かがすでに払ってくれているので、極端にいえば0円でも成立する。

それなのに、平均800円。ネコさんにとっても、間借りカフェでの最多人数と最高売上の更新だったそうです!
これがどういうことか。
お越しくださった方が、あの一杯を700円以上のものとして受け取ってくれた、ということだと思っています。

コーヒーの味。スタッフの空気感。ペイフォワードの世界観。その3つが重なった結果ではないでしょうか。
「心が枯れてるから、今はできない」
帰り際、こんなふうに話してくれた方がいました。
本当は私も誰かのために動きたい。でも、できない。今、いっぱいいっぱいだから。心が枯れてるから。
見知らぬ人からの手紙を受け取って、心が回復したとも言ってくれました。それでも、浮かない顔をしていて。冴えない表情を浮かべていました。
「だいじょうぶ。絶対だいじょうぶです。」
ぼくはそう伝え、ハグしました。
彼女は、涙を流していました。
誰しも、自分のことで精一杯になるときがあります。ぼくもそうです。
それでも心のどこかで、「誰かの役に立ちたい」と思っている。
だからこの場は、贈っても贈らなくても良い場所にしています。あくまで、受け取る体験をする場所です。

受け取った人が、フードコートのテーブルを拭いて帰った
後日、その方からメッセージが届きました。
帰りにフードコートで食事をしたのですが、ふと「次に使う誰かが気持ちよく休憩できますように」と思って、テーブルを拭いて帰りました。
私が少しだけ誰かのために気持ちよくしたことと、名前も知らない誰かから私が受け取ったギフト。その間に、ちゃんとペイフォワードの循環を体感できたような気がして、とても素敵な一日でした。
やさしさの循環は「贈る」からはじまるわけではありません。まず受け取ることが起点になる。それを目の前で見せてもらいました。
上のメッセージを見たら、久々に下記の動画を見たくなりました。
見知らぬ人から見知らぬ人への親切が、連鎖し、いつか自分に帰ってくる。カインドネス・ブーメラン。5分ほどの動画です、ぜひご覧ください。
やさしさを渡すには、まず受け取る側に余裕がいる
心が枯れているときに、「誰かのために動こう」とは思えません。当たり前のことです。
だから必要なのは、頑張って贈る場所ではなく、気軽に受け取れる場所なのだと思っています。受け取って、満たされて、余裕ができたときに、次の誰かへ。
その順番でいい。というより、その順番のほうが無理がない。そう改めて思えた一日でした。
今日はお客様との印象的なやり取りから気づきを綴りました。
次回、もう少しペイフォワードカフェin墨田の内側のことを振り返ろうと思います。
【お知らせ】
明日8/26(水)19:00〜、赤坂のスナックひきだしにてゲストマスターを行ないます。よかったらお越しください!
ペイフォワードの考え方を広めるための書籍出版プロジェクトに挑戦中です。なぜ本を書くのか。なぜいま挑戦するのか。その想いをクラファンページ↓にまとめました。この挑戦、ぜひ応援してください!よろしくお願いします!!
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