見出し画像

道後hakuroと、蛇口みかんジュース。私の最高コスパ旅【道後温泉~しまなみ海道 第2話】ひとり旅 愛媛県

松山城を仰ぎ、名物の鯛めしをお腹いっぱい堪能したあと、私は歩いて道後温泉駅へと向かいました。

道後温泉は、愛媛県を代表する名湯。夏目漱石の小説『坊っちゃん』の舞台としても知られるこの街は、駅に降り立った瞬間から独特の情緒に包まれています。

まず目に入るのは、レトロな雰囲気の「坊っちゃんからくり時計」。決まった時間になると人形たちが姿を現し、その愛らしい動きに、旅人たちは思わず足を止めて見入ってしまいます。

その横には、明治の空気をそのまま閉じ込めたような「坊っちゃん列車」が静かに佇み、タイムスリップしたような気分にさせてくれました。

憧れの「蛇口からみかんジュース」を体験!


駅から続くアーケード街には、お土産屋さんやカフェがずらりと並び、歩くだけで胸が弾みます。そんな中、ずっと楽しみにしていた場所へ。

愛媛を訪れたら絶対にやりたかったこと。それは「蛇口から出るみかんジュース」を飲むこと!

愛媛を訪れたら「蛇口から出るミカンジュースを飲んでみたい」とずっと思っていたのですが、道後温泉の商店街で 愛媛の食卓1970 さんを発見。ここでは、ぽんかんや温州みかんなど、さまざまな種類のミカンジュースを飲み比べできるんです。

ずらりと並んだ蛇口から、小さなコップに好きな種類を注いでいくワクワク感。一杯300円前後なのですが、調子に乗って何種類も試していると、気づけば結構なお値段に……(笑)。それもまた旅の醍醐味です。

実際に飲み比べてみると、甘みや苦み、濃さが全く違って驚きました。私のお気に入りは「せとか」。とろりと濃厚で、苦みが少なく、最高に美味しかったです。

期待を軽やかに超えていく宿「道後hakuro」


今回の宿は、2020年にオープンした「道後温泉 道後hakuro」。
「温泉旅行」と聞くと、豪華な懐石料理に仲居さんの接客……というイメージがあるかもしれません。でもここは、そんな固定観念を軽やかに飛び越えていく、新しいスタイルの宿でした。

今まで数々のホテルに泊まってきましたが、正直に言って、ここが「一番コスパが良くて、心地いい」と感じた宿かもしれません。

部屋はシンプル。だからこそラウンジが「自分の居場所」になる


お部屋は、一言で言えば「機能的なビジネスホテル」。広々とした豪華さがあるわけではありません。でも、この宿の本質はお部屋の外にありました。

私が滞在のほとんどを過ごしたのは、1階のラウンジです。

訪れたのはクリスマスイブ。心地よいクリスマスソングが流れるラウンジは、レコードの音色とモダンなインテリアが溶け合い、いつまでも座っていたくなるような空気感。

さらに嬉しかったのが、クリスマスイブ限定の手作りクッキーとドリンクの無料サービス

セルフサービスだからこその気楽さと、手作りという温かさ。その絶妙な距離感が、一人ひとりの時間を大切にしてくれるこのホテルの良さを象徴しているようでした。

浴衣で「外湯」へ、裸足で「内湯」へ


立地も抜群です。道後温泉の外湯(本館や飛鳥乃湯泉など)がすぐ側なので、ホテルの浴衣のままカランコロンと外へ出かけられます。

「外湯は混んでるし、ちょっと面倒かな……」という時も安心。ホテル内にも驚くほど綺麗な大浴場があります。滞在中は、文字通り「お風呂入り放題」。道後の名湯を、自分の好きなタイミングで、好きなだけ堪能する贅沢を味わいました。

朝食に込められた「心」と、しまなみ海道の思い出


翌朝の楽しみは、評判の朝食です。 決して品数が多いわけではありません。でも、一つひとつのお料理に心がこもっているのが伝わってきます。

そして、クリスマス当日ということで、なんと手作りのシュトーレンが並んでいました!これが驚くほど美味しくて……。

あまりに気に入ってしまったので、2切れほど大切に包んで持ち帰ることに。その後、しまなみ海道でサイクリング。

あいにく、その後のしまなみ海道は小雨が降る曇り空。 でも、雨宿りをしながら潮風を感じ、そっと包みを開いて食べたあのシュトーレンの味は、晴天の景色にも負けないくらい、今回の旅の忘れられない思い出になりました。

「自由」という最高の贅沢


過剰なサービスはないけれど、必要なものはすべて揃っていて、何より「自由」がある。 「道後hakuro」は、現代の私たちが求めている温泉旅の形を、見事に体現しているホテルでした。

豪華な旅館もいいけれど、自分のリズムで、気ままに、おしゃれに過ごす温泉旅。 道後を訪れるなら、自信を持っておすすめしたい一軒です。


次回は、いよいよ道後温泉・外湯めぐり編です。お楽しみに😊