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「馴染む」より「浮く」ほうが幸いである (トヨタ・リクルート宣伝部出身ライフコーチ 大薗史奈)

先日、尊敬するある人のコラムを読んだ。とても面白い文章だった。

「白か黒」どちらか答えが出ない時、人は極論に偏りやすい。宙ぶらりんな状態はモヤモヤするからだ。みんな、早く決めてスッキリしたい。だから「白だ!or  黒だ!」と早々に結論付ける、声の大きな人は、大衆ウケがいい。しかし、このコラムでは、「そのあり方に知性はあるのか?」という問いを立てている。その回答として、こう語られている。

「知性とは、中庸のどこが正解かを忍耐強く考え続けることだ」

コラムを読み終わった時、深くうなずいているはずなのに、どこか胸がざわついた。

なぜなら、私の人生には、いつも「中庸もどき」が登場するからだ。「中庸もどき」とは、中庸を装って、実は、責任を逃れたい人だ。そう言う人に出会うと、私の心はたまらなくなる。「あなたの立場は、一体何なの?」ということを、はっきりさせたくなるのだ。

こんな私は、知性がない生き方をしているのか。

中庸と風見鶏のあいだ

小学生になったあたりから、大人になっても続く私の苦悩を聞いて欲しい。

私は、1対1の喧嘩で負けたことがない。でも、すぐに「グループ 対1」の関係になる。そして、私の言動を正そうという働きかけが行われるのだ。

小学生の頃、8人くらいのグループで、リーダーの子が名付けたキャラクターを演じる遊びがあった。各々に外人の名前がつけられて、休み時間になると、そのキャラとして立ち振る舞わなければならないルールだった。

私は、長女役の「ローラ」と名付けられた。普段は傍若無人だけど、父役(リーダーの子)の言うことだけは素直に聴くキャラクターだそうだ。

意味不明すぎて、やりたくなかった。だから、すぐに「つまらないからやらない」と伝えて、そのグループを抜けることにした。

すると翌日から、いじめがはじまった。クラスの半分くらいの女子は、話しかけても反応がなくなった。靴にはガビョウ、引き出しに砂、クレヨンはバキバキに折られ、傘は中庭に捨てられていた。ノートは落書きでいっぱいだった。

すぐにリーダー格の奴を呼び出して、放課後の教室で1対1の喧嘩をした。髪を引っ張り合う大喧嘩だ。結局、さいごは、相手が泣いて謝った。

次の日になると、その様子を見ていた女の子たちが、私のところに来て「ごめんね。。本当はあんなことしたくなかったんだよ」と言った。その日は、その女の子たちに謝られながら、一緒に帰った。

そのまた翌日、今度は、担任の先生に呼び出された。先生は、有無を言わさず「お友達を泣かせたんだから、半日教室の外で立ってなさい!」と言い放った。そのまま給食の時間を過ぎて午後いっぱい廊下で立つことになった。

何度かこういうことがあって、大人に失望していた私は、先生には怒りがわかなかった。(どうせ「協調性がない、友達と仲良くできない」と家に報告されるだけだ。)

けど、とりまきの彼女たちには、思うところがあった。またもや、無視体制に戻っているからだ。

で、私は思う。

「お前らは、一体、どの立場で生きてんだ!?」

いつも、この言葉が心にある。矛先は、リーダ格のやつじゃない。取り巻きだ。リーダー格は、私が気に入らないんだから、分かりやすい。私もあんたが嫌い。以上終了、それでいい。

ことを面倒くさくしてるのは、常に取り巻きだ。同調圧力だ。

この気持ちは、大人になってからも変わっていない。

矢面に立たなくて済むように、責任を逃れようとする人大切な局面で、だんまりする人、存在感を消すような人も含む。これは、中立な立場にみえて、中庸ではない。ただの風見鶏だ。昔も今も、状況や強者の顔色みてコロコロ立ち位置を変えるやつが、私は一番嫌いだ。

小学生の頃から身長が168cmあり、力も言葉も強いので、大人からみると、悪者になりやすい子供でした。目立ちたがり屋な性格もあり余計にです。

そんな風に生きられる人ばかりじゃないんだよ

このエピソードを何百回と聴かされている、旦那の言葉だった。彼の生き方は、バランス感覚に富んでいる。私から見ると、いつもはっきりしないし、YesでもNoでもない。正直、やきもきする時がかなりある。

そんな彼は、極論を言う人が好きじゃない。

あなたの世界が全てじゃないんだよ!押し付けてくんな!

と思うらしい。そして

ほとんどの人は、スタンスを決めきって生きてはいけないんだよ

と続ける。

「え、なんで?」

と聞く私。

波風を立てるのが面倒くさいんだよ。それに人を敵に回すのは怖い。」

人を敵に回すくらいなら、自分の言いたいことが言えない方が楽だと思うのが普通。」

「史奈みたいにまっすぐ生きる人は少ないよ。だって、大怪我ばっかりじゃん(笑)」

と言うではないか。

「夫よ、マジか、、、(お前も風見鶏か!!!)」

この話の中庸はどこにあるか?

夜な夜な2時間ほど、語らった。

極論で分けるならこうだ。

私:常に自分の立場をはっきりさせるべし

夫:常に客観的にバランスをとるべし

でも、中庸の視点で眺めると、どうなるんだろう。

私の考え方だと、つまるところ「自分次第」という話に陥りやすい。他人がどう立ち振る舞おうと、変わらずに貫ける自分でいられれば、特に何が起きても問題がないからだ。

そうなると、「他人は自分の人生に関係ない」という極論になる。でもやっぱり人は、人の中でしか生きていけない。相手との中で、はじめて自分という存在が成り立つわけで。社会で生きる以上、そのことを無視はできない。

夫の言い分を極めると、「主体性」の話にたどり着いた。白か黒かわからない状況や問題に直面した時、主語不在は、どこか無責任な感じがする。

また、客観的な判断といいつつ、実は自分のためにしている行動なら「エゴ」だ。見ていて、わかっていても、言わないほうが、自分にとって都合がいい、という理由で立ち位置を決めている人。そう言う人は、エゴであり、風見鶏だ。

じゃあ、中庸な生き方・あり方とは、何なのか?
二人で議論を重ねた結果、こうなった。


相手のことも状況もしっかり考え抜いた上で
自分の立ち位置をここだ!と意志をもって決め
言動を重ねられる人


中庸て、目に見えないんだな

ここまで書いてみると、中庸とは、外には見えないものなんだなと思う。その人が、どれだけのことを考え抜いて、その立場をとって生きてるか?は、他人は計り知れないからだ。

また、中庸なスタンスを心がけていても、人は(私も含め)弱さもあるから、時に言動が一致しないことがある。

今回のオリンピックの森さんが交代されたように、そういう細部を拾い上げて、極論でジャッジしては、不幸の循環がめぐるだけだ。

私自身まだまだ人間として未熟で、過去の傷から極論に触れてしまうことがあるのだけど、そういう不完全さとか、不自然さも含めて、開きあって、受け取りあって、認め合って、手を繋いで前に進めるような、社会の一員でありたいなと思う。

で、、でも、、中庸の中に、自分のスタンスを決めるなら

私はやっぱり、馴染むより、浮く方がいい(笑)!!


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今回、本当に、いいお題をいただいたなと思います。

私の人生の転機を、大きく前に後押ししてくれた自由大学、そしてコラムを書いてくださった深井学長に心から感謝しつつ。久しぶりのnoteでした!!


さいごまでお読みくださり、ありがとうございました^^

<編集後記的つぶやき>
子供の頃は、いいことはいい、わるいことはわるいとはっきり言えてましたよね。でも、大人になるとそれだけでは生きていけなくなる。だから、社会に適応できるよう、自分を変形させるようになるんですよね。一方で、世界的にみたらどうなんでしょうかね。日本人は、特に率直にものを言わない風潮ですよね。思いやりがある・奥ゆかしいとも捉えられるけれど。。。たしかアラブかどっかの国だと、何事も包み隠さず言い合うスタンスがスタンダードだそうで。日本で合わない私のような人たちは、思い切って生きる場所を変えてもいいのかも、、、とひそかに思うのでした。あ、また極論か(笑)!!

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STAR  Coaching & Branding
大薗史奈(おおぞのふみな)
1982年神奈川県横浜市生まれ。
世界最大級コーチ養成機関 米国CTI認定プロコーチ。
株式会社リクルート新卒入社。ホットペッパービューティー・ゼクシイ等のブランド戦略や商品企画を約10年。その後トヨタ自動車の宣伝部に転職し、高級車種のブランドプロデューサーとして数々のCMやイベント、モーターショー等に携わる。学生時代からの夢であった「ブランドプロデューサーになる」が叶い、次なる人生の扉を開くために退職。 1年かけて世界中を旅しながら「私が本当にやりたいことは何か?」に向き合う日々を送る。海外路上ライブの投げ銭生活、スペイン1000kmの巡礼旅を通じて「好きなことに熱狂して生きる生き方」を体得。 帰国後の現在は、一人一人自分に合った「幸せな生き方・働き方」を見つけることを「コーチング」を通じてサポート。「好きなこと」を趣味で終わらせず、生業に育てることは、得意の「ブランディング」を通じてサポートしている。
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