緊急連絡
夜勤明けの休憩中、ふと携帯を見ると5回もの着信が入っていた。私は念のために携帯を忍ばせ働いていた。本当は上の人に許可を取らなければならないが、何となく虫の知らせがあったのか持つことにしていた。
夜勤の際ある程度同僚に説明していたので、すぐに折り返しの電話をした。
しかし、繋がらなかった。
家の電話にもかけたが、留守電になった。
何度も何度も繰り返した。夫にも電話をしたが、通勤途中なのか繋がらなかった。
最後の砦と思い、長男の命のほうが大事だという決意をして、高校にかけた。
その時間は遅刻の連絡を入れる保護者の電話も来るのだろう。電話交換の方は「私でも構いませんが」と、言ってくださったが、私は子どもが今不登校で、無理をして学校に行っていることもあり、学校に着いているかを確認したく、担任の先生に繋いでほしいと懇願した。
すぐに先生は出てくださり、確認してくださった。「来ています」という言葉に、存在していることに安心した。
そして、5回もかけてきたので気になって、心配だったからと伝えた。先生は親切に確認してまた折り返すと言ってくださった。
私は、5回の着信の時系列を見た。いつも出る時間の10分ほど前から始まり、8時前に5回目が鳴っていた。
たぶん、気分が悪いどうしようという電話だったかもしれないなと、思っていた。折り返しの電話は案の定、気分が悪いどうしようだった。
なぜ、このような精神状態になってしまったのか。電話をかけ続けた時の長男の必死さを通して、もう彼が限界に達しているという事実を改めて突きつけられた気がした。やっぱり話を聞かなければならない。
後で分かったことだが、学校へ行ったのは、夫が行きなさいと言ったからだった。おじいちゃんに乗せてもらっていけばいいと伝えようとしていたら、逃げるように学校へ向かったとのことだった。
向き合おう。そう心に決めた出来事であった。
