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『政治の話をすると、なぜ怒られるのか 8月9日 大阪で考える戦争・原発・メディア』

開演 18:00
会場 大阪ロフトプラスワンウエスト
【出演】青木美希、川中だいじ
【ゲスト】武田砂鉄

戦争のこと、原発のこと、ずっと気になっている。
気になっているのに、何もしていない、できないでいる。
何でだろう。いつも一歩が踏み出せない。

今回、砂鉄さんが大阪に来られると知って、何もできないけれど話を聞いてみよう。そう思って会場に足を運んだ。


青木美希 さん

北海道新聞で警察裏金問題の追及に従事し、朝日新聞社に転職。福島原発事故後の「手抜き除染」をスクープし新聞協会賞を受賞。その後も原発をめぐる取材を続け、2018年に講談社から『地図から消される街』を出版。2021年に新たに書籍を出そうとしたところ、会社からストップがかかる。2020年、それとの関連は不明だが、記事審査室という、報道部門でない部署へ異動となった。

2023/10/15 yahooニュース記事より 一部編集

川中だいじ さん

2010年、大阪市生まれ。「日本中学生新聞」記者。小学3年生のときに政治に関心を持ち、2023年に「日本中学生新聞」を創刊。「誰にも遠慮せずに書きたいことを書く」をモットーに、選挙をはじめ大阪・関西万博、IRカジノ、森友学園問題などを取材し、SNSやYouTubeで発信している。雑誌やウェブメディアへの寄稿も多数。テレビ大阪の公式YouTubeチャンネル「大阪NEWS【テレビ大阪ニュース】」内の番組「中学生記者・だいじの対談クラブ」で聞き手を務めた。
2026年3月「こちら日本中学生新聞」を出版。

柏書房HP著者プロフィールより

川中さんのnote↓


会場は人で埋め尽くされていて、同じような気持ちの人がこんなに沢山いるんだな、と嬉しくなった。


福島原発事故の取材を続ける青木さんは、今も現地に足を運んでおられる。事故から15年が経過するのに、帰宅困難区域は7市町村、数万人に及ぶ。

イベントでは帰宅困難区域にある住宅の内部映像が流された。
サーベイメーターのアラームが鳴り響く中、土足のまま室内へ。棚の引き出しはすべて開き、タンスは倒れ、家財道具が床に散乱し、足の踏み場はない。地震の影響に加え、その後何者かが侵入して荒らしたり、小動物が入ってきたり。
何もかもを置いて避難をし、そのままになっている家。見ていて切なくなる。
この現状を知ったうえで、原発を推し進める政府や電力会社。それを知ってか知らずか「今の日本に原発は必要だ」と言う人々。
自分の家が、故郷が、あんなことになっても「それでも原発は必要だ」と言えるのだろうか。そう言い切れる自信があるから、きっと言っているのだろう。
私は故郷が、自分の家が、あんなことになったらやりきれない。怒りの気持ちだって湧いてくるだろう。

未だに静岡県の野生のキノコからは基準値以上のセシウムが検出されていて、野生の山菜やきのこの採取は禁じられている。

青木さんは会社から2度も懲戒処分を受けながら、それでも取材を続け、本を出版されている。
国や会社にとっては不都合で、隠蔽される出来事も、青木さんのような方がいるから、知ることができる。

知らなかったから仕方がない、ではいけない。無知は罪だ。
ただ流れてくる情報を鵜呑みにしてはいけない。知りたい情報は自分で探して得なければならない。
村上春樹の「夏帆」にも、同じようなメッセージが入っていたな、と思い出す。

そして今回の熊本地震。
自衛隊機で空輸された3,300台のスポットクーラー。届いた避難所や高齢者施設は停電で電源がなく使用できないところもあった。
電源のないところに家電を送る。日本はまだそんなトンチンカンな国なんだな、と残念な気持ちになる。

青木さんは言う。
「空輸って一番大事なんですよ。道路めちゃくちゃになってるところにも運べるので。人の命を助けるためのものを運ばなきゃ行けないんですけども」
使えない家電は果たして、避難者に何をもたらしたのだろうか。


川中さんは現在高校1年生。
国会のこと、政治のこと、憲法のこと、私よりも遥かに詳しい。
話ぶりもハキハキして、堂々としていて、迷いがない。見ていて気持ちが良かった。
私ももっと勉強しないといけないな、と反省する。

そんな川中さんの印象的な言葉。
「政治の話をすると、諍いになって話ができない。どうすればいいか」という質問に対して
「言い争いになってもいいんですよ。僕なんか友達と政治の話をして言い争いになりますけど、その後、肩を組んで仲良くしてますよ」(記憶によるので細かなニュアンスは異なっているかもしれない)
「金子みすゞさんも言ってるじゃないですか。みんな違って、みんないい」
そう、意見が違ってもそれをぶつけあっても、全然いい。それは見解の違いであって、その人を否定するとか、嫌いとかそういうことではない。
でも、双方に「相手の意見にも耳を傾ける」という姿勢がないと成り立たない。

砂鉄さんも、言われていたけど、大人はどうしてそれができないんだろう。
そう言うことを避けようとするんだろう。
嫌な空気になりたくないから?
でも、そんな理由で大切な話を避けるのは、今の政治家たちと何ら変わりない気がする。


そしてもうひとつ。
「政治家は偉い人ではない。みんなが選んだ代表」

そう思って政治に携わっている政治家は何人くらいいるのだろう。
自分は政治家だから偉い。そう思っている人の方が多いんじゃないだろうか。


ネットやメディアで取り上げられる話題は、声の大きな人、権力のある人、財力のある人のものだと言うことを、私たちは知っておかなくてはならない。
よく考えてみれば昔からそうだった。戦時中も、日本軍の戦況が劣勢であることは伝えられていなかった。
いつだって、政府は自分たちに都合のいいことしか発表しない。
戦後81年が経過しても、あの頃と何ら変わっていないのだな、と思う。


今日知った大切なことをちゃんと伝えられる人になりたい。
でも、伝えることで、取り込まれているとか極論だとかいう人がいるんだろうな、とも思う。
そんなことを気にしてしまう自分が、ちょっと嫌いだ。


イベントのアーカイブ視聴はツイキャスにて8月24日まで。


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