「私は正しい」を手放した瞬間、初めて見えてくるものがあります。【夫婦学】
人は安心した時にしか、本音を話せない。
このシリーズでは、「安心」「本音」「受容」が人生をどう変えていくのかを、一緒に考えていきます。
前回、
夫が距離を取る理由と、
妻がそれをどう受け取るかが、
すれ違ってしまう、
というお話をしました。
夫は、
自信を失うことが怖くて距離を取り、
妻は、
その距離を、
愛情がなくなった証拠として受け取る。
同じ出来事が、
まったく違う意味になってしまう。
これは、
夜の関係だけの話ではありません。
夫婦げんかの中でも、
まったく同じことが起きています。
お互いが、
自分の側の事情や痛みをもとに、
「私は正しい。」
と思い込む。
そして、
その正しさをぶつけ合ったまま、
けんかは終わっていきます。
けんかの最中、私たちは「正しさ」を武器にして戦っています。
「だって、
あなたが先に〜したんでしょう。」
「私は間違ってない。
だって、
普通はこう考えるものでしょう。」
夫婦げんかの多くは、
どちらが正しいかを、
証明し合う戦いになっています。
そして、
厄介なことに、
たいていの場合、
両方とも、
それぞれの立場から見れば、
「正しい」
のです。
自分の疲れ、
自分の我慢、
自分がこれまで払ってきた努力。
それを踏まえれば、
自分の言い分には、
十分な理由があります。
相手にも、
同じように、
相手なりの理由があります。
でも、
けんかの最中は、
自分の正しさしか見えなくなります。
私は、「正しさ」を証明することと、「関係を大切にすること」は、両立しないことがあると考えています。
これは、
厳しい言い方かもしれません。
でも、
現場で何度も見てきたことです。
「私が正しい」
ということを、
とことん証明しようとするほど、
相手は、
追い詰められていきます。
追い詰められた相手は、
素直に非を認めることが、
できなくなります。
そして、
けんかは、
「どちらが正しいか」
の勝負から、
「どちらも譲れない」
という、
こう着状態に変わっていきます。
正しさを証明した先に、
勝利は待っていても、
その先に、
安心して本音を話せる関係が
待っているとは限りません。
前回お話しした、
夜の関係の中のすれ違いも、
根っこは同じです。
お互いが、
自分の視点からの「正しさ」だけを見ていて、
相手の視点からの「正しさ」を、
見ようとしていなかったのです。
「私は正しい」を手放した瞬間、初めて、相手の「正しさ」が見えてきます。
不思議なことに、
「自分は正しい」
という主張を、
一度だけ手放してみると、
それまで見えていなかったものが、
見えてきます。
「相手にも、
相手なりの理由があったんだ。」
「あの時、
あの人はあの人で、
必死だったんだ。」
これは、
自分が間違っていた、
と認めることとは、
少し違います。
「自分も正しいし、
相手も正しかったのかもしれない。」
そう考えられるようになる、
ということです。
そして、
これは、
前回お話しした、
夫が抱える自信のなさや、
妻が抱える寂しさと、
同じ構造です。
お互いの「正しさ」の裏には、
たいてい、
その人なりの、
見えにくい事情や痛みが、
隠れています。
今日、次にけんかになりそうな時、「私は正しい」を証明する前に、一度だけ止まってみてください。
けんかの最中に、
すぐにこれを実践するのは、
正直、
簡単ではありません。
でも、
「私は正しい。」
という言葉が、
喉元まで出かかった時、
一度だけ、
こう考えてみてください。
「この人にも、
私には見えていない理由が、
あるのかもしれない。」
それだけで、
言葉を発する前に、
一呼吸置くことができます。
正しさを
完全に手放す必要はありません。
ただ、
自分の正しさと同じくらい、
相手の正しさにも、
小さな余地を残しておく。
それだけで、
けんかの形が、
少しずつ変わっていくはずです。
次回予告(明日18時投稿)
「変わってほしい。」その願いが、夫婦を遠ざけてしまう理由。
今回、夫婦げんかの中で握りしめてしまう「私は正しい」という気持ちについてお話ししました。次回は、その延長として、「相手に変わってほしい」と願う気持ちについて考えていきます。どうして変わってくれないんだろう、そう思うほど、なぜ二人の距離は広がってしまうのか。一緒に考えていきます。
#絆深 #夫婦関係 #夫婦 #夫婦関係の悩み #夫婦げんか #パートナーシップ #家族 #自己肯定感
今日はここまで。 最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。
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小さな安心
今日は出張しているのですが、
その先でも多くの本音を聞かせていただくことができました。
感謝があふれてきます!
そして安心が提供できていることを嬉しく思います!
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また明日18時。ここでお会いしましょう。
