近くにいるのに、なぜか安心できない気がする。それは、距離のせいでも、密度のせいでもないかもしれません。【夫婦学】
人は安心した時にしか、本音を話せない。
このシリーズでは、日々の夫婦のやりとりの中にある、ちょっとした違和感を一緒に見つめていきます。誰にも言えなかった本音も、ここでは安心して置いてみてください。一緒に考えていきます。
こんな声を聞きます
相談の場で、こんな言葉をよく聞きます。
「一言発すると、否定される気がします。もう一言発すると、相手の見解が返ってきます。さらに一言発すると、意見を押しつけられている気がして、それに応えると喧嘩になります」
こうなると、会話そのものが、怖くなっていきます。
同じ家に住み、毎日顔を合わせているのに、なぜか安心できない。
そう話す人に、これまで何度も出会ってきました。
その夜、あなたの中で起きていたこと
たとえば、こんな会話を思い浮かべてみてください。
何気なく、一言口にする。
「それ、違うんじゃない」と、すぐに返ってくる。
それでも、もう一言口にしてみる。
すると今度は、こちらが聞いてもいないのに、相手の見解がずらずらと続いてくる。
それでも、もう一言だけ返してみる。
すると、意見を押しつけられているように感じる。そして、それに応えると、喧嘩になる。
そのやり取りを繰り返しながら、心の中で、こうつぶやいたことはないでしょうか。
「こんな会話だったら、もう話したくない」
「安心して、この人と喋りたいだけなのに、些細な雑談すらできない」
それは、距離や密度の問題ではないかもしれません
ここで、一つだけお伝えしたいことがあります。
物理的に近くにいることや、会話の回数が多いことは、安心して話せるかどうかとは、別の話です。
毎日同じ家で顔を合わせていても、密度高く言葉を交わしていても、一言発するたびに否定や反論が返ってくるなら、そこに安心は育ちにくくなります。
近い関係だからこそ、意見がぶつかりやすいという面もあります。
遠慮のない関係ほど、遠慮なく否定してしまうことも起きやすいのです。
そして、これは一方だけの問題とは限りません。
反論してしまう側も、実は「自分の意見を否定されたくない」という不安から、先に構えてしまっていることがあります。
お互いが、知らないうちに、身を守るための鎧を身につけてしまっている。
そういう状態なのかもしれません。
近くにいるのに安心できないのは、あなたが弱いからでも、二人の関係が終わっているからでもありません。
ただ、会話の中で交わされているものの「型」が、少しずつ、安心から遠ざかってしまっているだけなのかもしれないのです。
だとすれば、その型は、少しずつ変えていくこともできます。
一言をすぐに否定せず、まず「そう思ったんだね」と受け止めてから返す。
それだけで、キャッチボールの空気は、変わり始めることがあります。
一度にすべてを変える必要はありません。
あなたに、問いを残します
あなたとパートナーの会話は、キャッチボールになっているでしょうか。
それとも、一言ごとに、どちらが正しいかを決めるようなやり取りになっていないでしょうか。
些細な雑談を、安心して交わせているでしょうか。
答えを急がず、少しだけ、自分に聞いてみてください。
次回予告(明日18時投稿)
今回は、近くにいることや会話が多いことと、安心して話せることは別の話であり、一言ごとの否定や反論の積み重ねが、安心を遠ざけていくことがある、という話をしました。
これまで見てきた距離・密度・深さ。それぞれは同時には動かないということも、あわせて見てきました。
次回のタイトルは「なぜこの人だったのだろう。ふとそう思う夜はありませんか。」です。
私たちは、人との出会いを「ご縁」という言葉で振り返ることがあります。次回は、その出会いにどんな意味を見出しているのか、それは最初から決まっていたことなのか、それとも後から見えてくるものなのか、という視点から、一緒に考えていきます。
#絆深 #夫婦関係 #夫婦関係の悩み #パートナーシップ #家族 #夫婦喧嘩
今日はここまで。
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。
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小さな安心
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また明日18時。
ここでお会いしましょう。
