あの出会いには意味があったんだよ、そう言われて、なぜか苦しくなったことはありませんか。【夫婦学】
人は安心した時にしか、本音を話せない。
このシリーズでは、日々の夫婦のやりとりの中にある、ちょっとした違和感を一緒に見つめていきます。誰にも言えなかった本音も、ここでは安心して置いてみてください。一緒に考えていきます。
こんな声を聞きます
「周りから、『それも意味があったんだよ』『ご縁だったんだよ』と言われるんです。でも、なぜか、その言葉に、余計苦しくなってしまって」
慰めてくれているのは分かる。悪気がないのも分かる。
それなのに、心のどこかが、ざらついてしまう。
そう話す人に、これまで出会ってきました。
その瞬間、あなたの中で起きていたこと
たとえば、こんな場面を思い浮かべてみてください。
夫婦のあいだで、つらい時期があった。すれ違って、何度もぶつかった時期があった。
そのことを、誰かに話したとき。
「でも、それも意味があったんじゃない?」「乗り越えられたなら、ご縁だったんだよ」
そう言われて、あなたは、笑顔でうなずいたかもしれません。
でも、心の中では、こうつぶやいていたのではないでしょうか。
「そんな簡単に、まとめないでほしい」
「まだ、意味があったなんて、思えない」
苦しかった時間を、勝手に良い話にされてしまったような、そんな感覚。
その違和感に、名前をつけられずにいる人は、少なくありません。
意味を決めるのは、いつも本人です
ここで、一つだけお伝えしたいことがあります。
出会いや出来事に、意味を見出すことができるのは、その経験をした本人だけです。
周りの人が、「意味があったんだよ」と言うことは、励ましのつもりであることが、ほとんどです。
けれど、本人がまだ苦しみの中にいるときに、外側から意味を決められてしまうと、その苦しみが、なかったことにされたように感じることがあります。
「意味があったから、良かったよね」とまとめられてしまうと、まだ整理できていない痛みが、置き去りにされてしまうのです。
だから、その言葉に苦しくなったとしても、あなたの受け止め方がおかしいわけではありません。
ただ、あなたの中で、まだその意味が見えていないだけなのかもしれません。
そして、意味が見えていないことは、悪いことではないのです。
夫婦のあいだでも、同じことが起きることがあります。
仲直りをしたあとで、パートナーの方から、「あのケンカも、意味があったんだと思う」と言われることがあります。
前向きな言葉のつもりだったとしても、まだ痛みが残っている側にとっては、その言葉が、少し早すぎることがあります。
「もう終わったことにしたいんだね」と、突き放されたように感じてしまうこともあるのです。
だからこそ、相手を励ますときも、「意味があったよね」と結論を先に渡すのではなく、「あのとき、つらかったよね」と、まず痛みそのものに寄り添う方が、届くこともあります。
意味を見出すことと、正当化することは違います
もう一つ、大切なことがあります。
後になって、「あの経験があったから、今の自分がある」と、自分自身の言葉で感じられるようになることはあります。
しかし、それは、「あの苦しみは、必要なことだった」と、出来事そのものを正当化することとは違います。
苦しかった事実は、苦しかった事実として、そのまま残していい。
意味は、その上で、本人のペースで、少しずつ見えてくるものかもしれません。
誰かに急いで結論を出してもらう必要はないのです。
これは、他人からの言葉に限りません。
自分自身の中でも、つい急いで「もう大丈夫、意味があったから」と結論づけてしまうことがあります。
早く楽になりたい気持ちから、痛みに蓋をしてしまうのです。
でも、蓋をした痛みは、消えたわけではなく、どこかに残り続けます。
急いで意味づけを終わらせるよりも、まだ分からないままの部分を、分からないままにしておく方が、後になって、自然な形で意味が見えてくることもあります。
あなたに、問いを残します
その出来事の意味は、今、誰かに決めてほしいものでしょうか。
それとも、自分のペースで、少しずつ見つけていきたいものでしょうか。
答えを急がず、少しだけ、自分に聞いてみてください。
次回予告(明日18時投稿)
今回は、意味を見出せるのは本人だけであり、外側から意味を決められると、まだ整理できていない痛みが置き去りにされてしまうことがある、という話をしました。
次回のタイトルは「今のケンカが、なぜか昔のケンカと、同じに感じることはありませんか。」です。関係には積み重ねてきた歴史があり、今の出来事に、過去が重なって見えることがある、という視点から考えていきます。
#絆深 #夫婦関係 #夫婦関係の悩み #パートナーシップ #家族 #夫婦の悩み
今日はここまで。
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。
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小さな安心
今日は病院に付き添い。
病歴や治療方針、今後の回復見込み等、
やっぱり大切な個人情報。
お医者さんにも、ちゃんと思っていることを話せますか?
安心して話せるお医者さんもたくさんいます。
今日のお医者さんはそんな人でした。
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また明日18時。
ここでお会いしましょう。
