「合わない」と切り捨てる前に、一度だけ聞かせてください。その瞬間、あなたは何を守ろうとしていたのですか。【夫婦学】
人は安心した時にしか、本音を話せない。
このシリーズでは、「安心」「本音」「受容」が人生をどう変えていくのかを、一緒に考えていきます。
「性格の不一致」を、そのまま理由にしていませんか。
離婚の理由として、
一番よく聞く言葉があります。
「性格の不一致です。」
私は、
この言葉を聞くたびに、
少しだけ引っかかります。
「不一致」とは、
具体的に何が一致していないのでしょうか。
考え方でしょうか。
生活のリズムでしょうか。
それとも、
もっと別の何かでしょうか。
前回、
人は誰かとの関係の中でしか生まれない、
そして、
人にはそれぞれ違いがある、
というお話をしました。
でも、
その「違い」は、
なぜこんなにも苦しく感じられるのでしょうか。
「苦しいのは、違いそのものではありません。」
夫が片付けをしない。
妻が話を最後まで聞いてくれない。
休日の過ごし方が合わない。
お金の使い方が違う。
一つひとつを見れば、
どれも、
「違い」でしかありません。
良い悪いの話ではないはずです。
それなのに、
なぜあんなに腹が立つのでしょうか。
なぜ、
「もう無理だ」
とまで思ってしまうのでしょうか。
私は、
長年この仕事をしてきて、
一つの仮説にたどり着きました。
苦しいのは、
違いそのものではない。
その違いを、
「私は大事にされていない」
というサインとして、
受け取ってしまっているからではないか。
「私が現場で見てきたのは、『違い』ではなく『扱われ方』への苦しさでした。」
片付けをしない夫に、
妻が本当に怒っているのは、
「散らかっていること」
だけではありません。
「私がこれだけ気にしていることを、
あなたは気にもかけていない。」
その感覚の方が、
ずっと深く突き刺さっています。
話を最後まで聞いてくれない妻に、
夫が本当に傷ついているのは、
「話を遮られたこと」
だけではありません。
「自分の話は、
聞く価値がないと思われているのかもしれない。」
その不安の方が、
ずっと重くのしかかっています。
違いそのものは、
本来、
責められるべきものではありません。
得意不得意も、
性格も、
考え方の癖も、
それぞれ違って当然です。
問題は、
その違いを、
相手がどう扱ったか、
自分がどう受け取ったか、
というところにあります。
「『合わない』と感じた瞬間、本当はもっと繊細な感情が動いています。」
「性格が合わない。」
その一言の裏には、
たいてい、
もっと細かい感情が隠れています。
「軽く扱われた気がした。」
「自分だけが我慢している気がした。」
「もう分かってもらえないと思った。」
「これ以上傷つきたくないと思った。」
これらの感情を、
いちいち言葉にするのは、
正直、
面倒です。
だから人は、
「性格が合わない」
という、
分かりやすくて、
相手を責めずに済む言葉で、
まとめてしまいます。
でも、
その一言でまとめてしまうと、
本当に苦しかった部分は、
誰にも届かないまま終わってしまいます。
「今日、『合わない』と感じた瞬間を、もう一度思い出してみてください。」
最近、
パートナーに対して、
「合わないな」
と感じた場面はありましたか。
その時、
何が起きていたか、
もう少しだけ細かく思い出してみてください。
腹が立ったのは、
行動そのものにですか。
それとも、
「大事にされていない」
と感じたからですか。
答えを、
すぐにパートナーに伝える必要はありません。
まずは、
自分自身が、
何に苦しんでいたのかを、
知ることから始めてみてください。
次回予告(明日18時投稿)
「違いを、武器ではなく橋にする」ための、たった一つの視点。
今回、「合わない」と感じる苦しさの正体が、違いそのものではなく「扱われ方」にあるかもしれない、というお話をしました。次回は、その違いを、ぶつけ合う武器にするのではなく、お互いを支える橋にしていくために、日常でできる小さな視点の転換について考えていきます。
#絆深 #夫婦関係 #夫婦 #夫婦関係の悩み #離婚 #パートナーシップ #家族 #性格の不一致 #自己肯定感
今日はここまで。最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。
ーーーーーーーーーーーーーーー
小さな安心
今日ははじめてのマルシェ出展でした。思いのほか、本音で話せる人たちが多かったのに驚きです。共鳴者、共感してくださる方がたくさん増えるように、これからも情報発信していきます。
ーーーーーーーーーーーーーーー
また明日18時。ここでお会いしましょう。
