「大丈夫。」その一言、夫婦の間で一番言ってはいけない言葉かもしれません。【夫婦学】
人は安心した時にしか、本音を話せない。
このシリーズでは、「安心」「本音」「受容」が人生をどう変えていくのかを、一緒に考えていきます。
「大丈夫?」「大丈夫。」この会話、何回繰り返してきましたか。
「最近、疲れてない?」
「大丈夫。」
「なんか元気ないけど、大丈夫?」
「大丈夫だよ。」
多くの夫婦が、
こんなやり取りを、
数え切れないほど繰り返しています。
聞く方は、
心配して聞いています。
答える方も、
嘘をつくつもりはありません。
それなのに、
この「大丈夫」が積み重なった先で、
ある日突然、
「離婚したい」
と言われる。
そんな相談を、
これまで何度も受けてきました。
「大丈夫。」は、優しさでもあり、蓋でもあります。
前回、
「助けて」
と言えない人ほど、
実は誰かを支え続けてきた人かもしれない、
というお話をしました。
「大丈夫。」
は、
その延長線上にある言葉です。
本当に大丈夫な時にも使いますが、
本当は大丈夫ではない時にも、
同じように使われます。
「これ以上、
心配をかけたくない。」
「今、
話しても分かってもらえない気がする。」
「話すこと自体が、
面倒に感じる。」
そうした感情に、
「大丈夫」
という一言で、
蓋をしてしまいます。
厄介なのは、
この蓋が、
自分自身の気持ちさえも、
見えなくしてしまうことです。
私は、「大丈夫」を言わせているのは、聞く側の態度でもあると思っています。
「大丈夫?」
と聞く時、
私たちは、
本当に「大丈夫でない答え」を
受け止める準備ができているでしょうか。
もし、
「実は、大丈夫じゃない。」
と返ってきた瞬間に、
驚いた顔をしたり、
「なんで早く言わなかったの」
と責めてしまったりすると、
相手は、
次からもう、
本当のことを言わなくなります。
「大丈夫?」
という問いかけは、
優しさに見えて、
時には、
「大丈夫だと言ってほしい」
という、
聞く側の願いが、
にじみ出てしまっていることがあります。
本音を話してもらうためには、
聞く前に、
「何を言われても、
責めずに受け止める」
という覚悟の方が、
実は必要なのかもしれません。
「大丈夫」の奥には、たいてい言葉になっていない何かがあります。
「大丈夫。」
の後ろに隠れているものは、
人によって違います。
本当に疲れているだけの時もあります。
パートナーに対する
小さな不満が
積もっている時もあります。
自分でも、
何が苦しいのか、
まだ分かっていない時もあります。
共通しているのは、
その言葉が、
「今はまだ、
話す準備ができていません」
というサインでもある、
ということです。
だから、
「大丈夫」
と言われた時に、
無理にその先を聞き出す必要は
ありません。
ただ、
「大丈夫」
を額面通りに受け取って、
そこで会話を終わらせてしまうことだけは、
少しもったいないのです。
今日は、「大丈夫」と言われたら、一つだけ言葉を付け足してみてください。
「大丈夫?」
と聞いて、
「大丈夫。」
と返ってきたら、
そのまま流さずに、
一言だけ、
こう付け加えてみてください。
「そっか。
でも、
もし大丈夫じゃなくなったら、
いつでも言ってね。」
無理に本音を
引き出そうとしなくて大丈夫です。
「あなたが大丈夫じゃない時も、
ちゃんと受け止める準備がある」
ということが伝われば、
それで十分です。
その一言があるだけで、
次に本当に苦しくなった時、
「大丈夫」
以外の言葉を、
選べるようになるかもしれません。
次回予告(明日18時投稿)
「話し合えば分かり合える」その言葉を、私はあまり信じていません。
今回、「大丈夫」という言葉の裏にある本音についてお話ししました。次回は、夫婦関係でよく言われる「話し合えば分かり合える」という考え方について、少し踏み込んで考えていきます。話し合っても分かり合えないことは、本当にあるのか。そうだとしたら、私たちはどうすればいいのか。一緒に考えていきます。
#絆深 #夫婦関係 #夫婦 #夫婦関係の悩み #離婚 #パートナーシップ #家族 #本音 #自己肯定感
今日はここまで。
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。
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小さな安心
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また明日18時。ここでお会いしましょう。
