なぜこの人だったのだろう。ふと、そんなことを思う夜はありませんか。【夫婦学】
人は安心した時にしか、本音を話せない。
このシリーズでは、日々の夫婦のやりとりの中にある、ちょっとした違和感を一緒に見つめていきます。誰にも言えなかった本音も、ここでは安心して置いてみてください。一緒に考えていきます。
こんな声を聞きます
相談の場で、こんな言葉を聞きます。
「なぜ、この人と一緒になったんだろう。ふと、そう思うことがあるんです」
長く連れ添った関係だからこそ、出てくる疑問です。
不満があるわけではない。ただ、ふとした瞬間に、その問いが浮かんでくる。
そう話す人に、これまで何度も出会ってきました。
その夜、あなたの中で起きていたこと
たとえば、こんな夜を思い浮かべてみてください。
隣で、パートナーが静かに眠っている。
その横顔を、なんとなく見つめている自分がいる。
出会った頃のことを、ふと思い出す。
あのとき、たまたま同じ場所にいた。たまたま話しかけられた。それだけのことだった。
心の中で、こうつぶやいたことはないでしょうか。
「なぜ、この人だったんだろう」
喧嘩をした夜には、少し違う響きで、同じ問いが浮かぶこともあります。
「本当に、この人でよかったのかな」
その問いが浮かぶことに、少し戸惑う人もいます。
「こんなことを考えるなんて、自分は薄情なのだろうか」
でも、それは、薄情だからではありません。
出会った事実と、意味を感じることは、別のことです
ここで、一つだけお伝えしたいことがあります。
二人が出会ったという事実と、その出会いに何か意味を感じることは、別のことです。
出会ったばかりの頃は、ただの偶然だったかもしれません。
たまたま同じ場所にいた。たまたま話が合った。それだけのことだったかもしれません。
でも、そこから積み重ねてきた年月の中で、「あの出会いがあったから、今の自分がある」と感じられるようになることがあります。
つまり、出会いの意味は、出会った瞬間にはまだ分からず、後から見えてくることがあるのです。
だから、「なぜこの人だったんだろう」という問いが、今すぐ答えを持っている必要はありません。
まだ意味が見えていないだけかもしれませんし、これから見えてくるものかもしれません。
そしてもう一つ、伝えておきたいことがあります。
「なぜこの人だったんだろう」という問いは、必ずしも、別れたいという気持ちの表れではありません。
長く一緒にいるからこそ、当たり前になってしまった相手のことを、あらためて見つめ直したくなる瞬間が、誰にでもあります。
その問いを持つこと自体は、関係が壊れかけているサインではなく、むしろ、今の関係をもう一度、自分の中で意味づけようとしている証なのかもしれません。
良い出会いだけが、意味を持つわけではありません
もう一つ、知っておいてほしいことがあります。
私たちは「ご縁があった」という言葉を、良い出会いに使うことが多いものです。
でも、振り返ってみると、うまくいかなかった時期や、傷ついた出来事から、自分自身について大きなことを知ることもあります。
苦しかった時間があったからこそ、見えてきたものもあるかもしれません。
だからといって、「あの苦しみには意味があった」と、簡単に結論づける必要はありません。
苦しかった事実は、苦しかった事実として、そのまま残していいのです。
ただ、後になって、その経験から何かを受け取ることは、あり得ることなのです。
あなたに、問いを残します
もし今夜、「なぜこの人だったんだろう」と思う瞬間があったら。
あなたにとって、この人と出会ったことに、今、どんな意味を感じているでしょうか。
まだ、はっきりとした答えがなくてもかまいません。
答えを急がず、少しだけ、自分に聞いてみてください。
次回予告(明日18時投稿)
今回は、出会ったという事実と、その出会いに意味を感じることは別であり、その意味は後から見えてくることがある、という話をしました。
良い出会いだけでなく、苦しかった経験からも、後になって何かを受け取ることがある、というところまで見てきました。
次回のタイトルは「あの出会いには意味があったんだよ、そう言われて、なぜか苦しくなったことはありませんか。」です。
出会いに意味を感じることと、その意味を誰かに決めつけられることは、まったく違うことです。次回は、ご縁という言葉をめぐって、意味づけと因果を断定しない姿勢について、一緒に考えていきます。
#絆深 #夫婦関係 #夫婦関係の悩み #パートナーシップ #家族 #出会い
今日はここまで。
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。
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小さな安心
今日は急遽、病院に行ったために、
お届けする時間が遅くなってしまいました。
申し訳ございません。
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また明日18時。
ここでお会いしましょう。
