見出し画像

正しいことを言えば、相手を変えられると思いますか?

前回、仕事は意識の置き所ひとつだという話を書きました。今日は、その「意識の置き所」を、もう一歩深く考えてみたいと思います。仕事の話から、少し個人的で、飛び散らかった思いになってしまうかもしれませんが、正直な今の考えを書いてみようと思います。

自分の思いとあまりに違う出来事が起こると、「なぜなんだろう」と、すごく思うことがあります。

僕も、思いと違うことが起きて、自分自身を攻撃してしまったことがありました。正直に言うと、それは今でも起きることがあります。何かがうまくいかない時、自分の甘さや、判断の間違いを、必要以上に責めてしまう瞬間です。人前ではそんなふうに見えなくても、一人になった時に、静かに自分を責めていることがあるのです。

そういう時、自分では「自分は正しい道を進んでいる」「正しい考え方をしている」と思っているものです。でも、実はそうじゃない可能性があります。人は、自分の視点からしか物事を見ることができません。だから、自分の中では筋が通っていても、それが唯一の正解だとは限らないのです。

自分の正しさを、誰かに押し付けていないだろうか。逆に言えば、相手の言っていることを、「ああ、あなたはそのように考えるのだね」と、そのまま受け止めることができているだろうか。思い通りにいかない出来事が起きた時ほど、この問いに立ち返る必要があるんじゃないかと思っています。自分を責めることと、相手を責めることは、実は表裏一体です。どちらも「正解は一つで、自分こそがそこに近い」という前提から出発しているからです。

相手を変えることはできません。でも、自分を変えることはできます。

もちろん、思い通りにいかないことで自分が変わるというのは、なかなか難しいことのように思います。感情が先に立って、冷静に自分を見つめ直す余裕なんて、簡単には持てません。でも、その「思い通りにならないこと」が、なぜ思い通りにならなかったのかを考えてみると、割と建設的な方向に進めることがあります。感情がおさまってから、少し時間を置いて振り返ってみる。それだけでも、見え方はずいぶん変わってきます。

世の中では、「思ったことは叶う」とよく言われます。たくさんのお金を持っている人たちが、なぜそうなっているのか。そこには、我欲がなく、人のために、世のために、と考える人が、結果として財を成しているという構造があるように思います。自分のためだけを考えているうちは、なかなか物事は広がっていかないけれど、誰かのためにという意識を持った途端に、思いがけない形で物事が動き出す。そんな話をよく耳にします。これも、意識の置き所ひとつの話とつながっているのかもしれません。自分の得だけを見ている時と、周りへの貢献を見ている時とでは、同じ行動でも、集まってくる結果がまるで違ってくるように思います。

だから、そこは解釈一つなんだと思います。

以前もお伝えしましたが、過去の事実は変えられません。でも、解釈一つで、その先の方向は変わります。思い通りにならないことが、なぜ思い通りにならなかったのかを考えていくと、そこに新しい方向が見えてくるのです。起きてしまった出来事そのものは、もうどうにもなりません。でも、その出来事を「失敗」と解釈するか、「気づきの機会」と解釈するかで、次に自分が取る行動はまったく違ってきます。

これは、パートナーとの関係にも、そのまま当てはまります。パートナーが自分の思い通りに動いてくれない時、つい相手を変えようとしてしまいます。でも、変えられるのは、いつも自分の側だけです。

そして、パートナーとの関係は、一対一だけでは終わりません。周りの人を巻き込む可能性が、十分にあり得ます。夫婦の間で起きたすれ違いが、子供や親、周囲の人間関係にまで、少しずつ影響を広げていく。そこは、全て人間関係でつながっているのです。だからこそ、パートナーとの間で解釈を変える練習をしておくことは、その先に広がる、あらゆる人間関係にも良い影響を及ぼしていくのだと思います。

みんなそれぞれ、考え方が違います。立場も違います。だからこそ、自分の正しさを相手に押し付けることが正義であるように考えること自体が、既にずれているんだと、僕は思うのです。正しさは一つではなく、それぞれの立場の数だけ存在している。そう考えると、誰かと意見がぶつかった時の受け止め方も、少し軽くなる気がします。

自分の思いと違う出来事が起きた時、それを誰かのせいにするのではなく、自分の解釈を見直すきっかけとして受け止める。そうすることで、変えられないはずの状況の中にも、変えられる部分が見えてくるのだと思います。今日書いたことは、まだ考えがまとまりきっていない部分もありますが、こうして言葉にしてみることで、僕自身の中でも、少しずつ整理されてきているように感じています。

#絆深 #夫婦関係 #解釈

いいなと思ったら応援しよう!