「わからない美術」を心から楽しめるようになる魔法の1冊(超大作)
この本の効能を一言で表すと「わからない美術」を心から楽しめるようになります。
よくわからない作品との出会いを心待ちするようになります。
もう間もなく8月26日(地域によって多少前後します)に、イースト・プレスから新刊『元学芸員の美大教員が教える美術鑑賞の楽しみ方』が発売されます。
今回はこの本について語らせてください。著者として全力でオススメしますよ!
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美術作品を見た時に「うーん、なんだかよくわからないな」と思ったことは誰しもあるはずです。
私だってよくあります。そんな時、心のどこかでちょっとした敗北感を抱いてしまう自分がいます。
皮肉なことに、美術が好きな人ほど美術がわからないことにコンプレックスを感じてしまいがちなのです。さらにこれが蓄積すると「もういいや……」と、美術館から足が遠のいてしまう恐れもあります。なんてもったいない!
この本の効能を一言で表すと、「わからない美術」を心から楽しめるようになります。
よくわからない作品との出会いを心待ちするようになります。
と簡単に書きましたが、そのために私、めちゃめちゃがんばりました。
もうね、本当に大変だったんですよ、この1冊を書き上げるのは。
『元学芸員の美大教員が教える美術鑑賞の楽しみ方』というタイトル(長い…!)だけ見ると「美術鑑賞のハウツーがまとめてある軽い読み物かな」と思われそうですが(それぐらいの軽い気持ちで手に取ってもらいたいので、それで全然いいのですが)、はっきり言ってちいさな美術館の学芸員史上これまでにない超大作です。
よく1冊にこの内容がおさまったな、と我ながら不思議に思うぐらいです。
なぜなら、「わからない美術」がなぜわからないのか、を真正面から考えたからです。「こうやって見ればわかるようになる!」なんていう魔法はない、というのが私の考えです。
どうしてわざわざアーティストは「わからない美術」を作るんだろう?
いや、わかりやすい美術だってあるぞ。じゃあ、「わかる美術」と「わからない美術」は何が違うんだ?
考えてみれば、そもそも美術って何なんだ?
本書では、これらの疑問をひとつひとつ考えていきます。
見てわかるように、簡単に答えが出るはずがない問いばかりです。
この問いに答えを出すために、美術というものがどんな風に変化してきたのか。人類初めての美術から現代アートまで東西問わず、人間と美術の歴史をひもとくのに丸々1章使いました。
でも逆に言えば、よく1章におさまったな、というのが正直な感想です。だって日本美術史でもなく、西洋美術史でもなく、言うなれば人類美術史です。それを1冊ではなく、1章にまとめるというんだから怖い物知らずもいいところです(笑)。
それから、美術にはどんな力があるのか、言い換えると人は美術になにを求めているのか、をこれまた1章使ってじっくり考えました。
例えば、言葉(言語)を超えて伝える力。または現実には存在しない理想を具現化する力。はたまたイメージ(印象)すら操作してしまうようなちょっと怖い力、などなど。
今の私たちも何かを求めて、わざわざお金を払って美術館に行くわけですよね。あなたにとってのその何かは、きっとこの中にあります。
さらにさらに、実際に美術鑑賞があなたにもたらす効能を解説しています。
本を書きながら自分でも、やっぱり美術ってすごいよなぁ、とあらためて感心してしまいました。
美術を見て「うーん、よくわからない」と感じたとしても、それだけであなたの中ではすごい変化が起きているんだよ、と伝えたいのです。
他にも、鑑賞する時の具体的な注目ポイントなんかもまとめてみました。壮大な話ばかりだと疲れちゃいますからね。
「例えばこんな視点で見てみたら、見えなかったものが見えてくるかもね」というヒントのようなものです。これは次に美術館に行った時からすぐに使えます。
こうしてざっくりまとめてみても、やはり相当濃い内容ですね。
さらっと読めそうな雰囲気を出していますが、実際に文章もこんな感じでライトに書いていますが、いざ読み始めると相当ズシッとくるはずです。
繰り返しますが、私の中では超大作で、よくこれが1冊におさまったな、という内容ですから。これは自信を持って言えます。
あ、最後にもう少しだけ。
この本は、完全に書き下ろしです。noteにもどこにも出していない、ゼロから書き上げた文章です(同じ人間が書いているので、多少の重複はあるにしても)。この本でしか読めない内容というわけです。
というわけで、この記事を読んでちょっとでも興味が湧いた人は、ぜひ書店で本書を手に取ってパラパラと試し読みしてください。そして読後の感想をSNSやnoteに書いてくれるのも大歓迎です(気づけばイイネします)!
よろしくお願いします!
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\書店になければネットでも!/
ちなみに、本ができるまでの流れはこちら。我ながらがんばったな。
