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アルバイトって、こんな人もいるの? 50代フリーターになって分かったこと

この記事では、こんなことについて書いています。


「アルバイト=生活に困っている人」というイメージへの違和感

そう思っていたのは世間だけではなく、会社員時代の自分自身でした。

「アルバイト」と聞いて、みなさんはどんな人を思い浮かべるでしょうか。

学生さん、主婦・主夫の方、定年後の方、あるいはアルバイト一本で生計を立てているフリーターの方。おそらく多くの人がこのあたりをイメージするのではないかと思います。

わたし自身、会社員だったころは同じようなイメージを持っていました。そして、40代後半で会社を辞めてアルバイトを始めたと話すと、「再就職先が見つからなかったのかな」「生活が苦しくなってしまったのかな」と思われることも少なくありませんでした。

けれど、実際にアルバイトの現場に身を置いてみると、そのイメージだけでは説明できない人たちに何人も出会いました。

働いている理由は人それぞれで、外から見ただけでは、その人が本当はどんな事情や目的で働いているのか、なかなか分からないものだと感じています。

この記事では、50代でアルバイトを始めたわたしが、現場で見聞きしてきた「働く人の多様性」について、実感ベースでお伝えしていきます。

実際に働いてみて分かったこと ― アルバイトは「本業」だとは限らない

実際にアルバイトを始めてみると、たしかに多数を占めるのは、いわゆる「イメージ通り」の方々でした。

学生さんや主婦・主夫の方、生活費のために働いている方も、もちろんたくさんいらっしゃいます。

ただ、それだけではないというのが、働いてみて分かったことです。

40代・50代の会社員の方が、本業とは別にダブルインカムを目的としてアルバイトに入っているケースは、想像していたよりもずっと多いと感じました。

自営業をしていて、自分の仕事の予定がない日だけアルバイトに入るという方もいましたし、すでに資産収入をある程度お持ちで、いわゆるサイドFIRE的な働き方をされている方にも出会いました。

会社員時代のわたしは、アルバイトをしている人を見ると、なんとなく「生活のために働いている人なのだろう」と思っていました。

ですが、自分がアルバイトをする側になってから、それはあまりに単純な見方だったのだと気づかされました。

生活費のために働く人はもちろんいますが、「アルバイトだから生活に困っている」とは限りません。

むしろ、働き方の選択肢のひとつとしてアルバイトを選んでいる人が、少なからずいるのだと感じています。

印象的だった人・エピソード ― こんな人もアルバイトをしている

現場で出会った方の中には、特に印象に残っているエピソードがいくつかあります。

なお、ここでご紹介するのはいずれも実在する第三者の方々の話ですので、個人が特定されないよう、勤務先や地域、個人名などは伏せてご紹介します。

ある単発の就労先では、30代から50代くらいの男女10人ほどが集まって作業をしていました。そこで一緒にアルバイトをしていた、わたしと同じくらいの中年の同世代の男性が、声をかけてくれたことがありました。

話を聞いてみると、その方は個人経営の会社の社長さんでした。
「雇われる人の気持ちを知るために、たまにこうやってアルバイトに入っているんです」とおっしゃっていて、経営者としての視点でアルバイトという立場をあえて経験しに来ているのだということに驚きました。

また、大学院生の方にお会いしたこともあります。資格試験を受けるための、高額な予備校費用を貯める目的でアルバイトをしているとのことでした。

隣の県から通ってきている方もいらっしゃいました。その方の地元は人口が少なく、選択肢も限られているとのことで、わざわざ隣の県まで足を伸ばして通ってきているとおっしゃっていました。
移動の負担を考えても、そうしてでも働き場所を求める必要があるのだと知り、地域による働き場所の差を感じた出来事でした。

こうして振り返ってみると、アルバイトという同じ立場であっても、そこにいる人たちの背景や目的は本当にさまざまです。

退職後、アルバイトをして気づいたこと ― 視野が広がったこと

アルバイトを通じて出会った「人」の多様性だけでなく、複数の現場を経験したことで、視野が広がったと感じることも多くありました。

企業に長年勤め続けることは、とても大変で、素晴らしいことだと思います。ただその一方で、長く同じ会社にいると、その会社の中の価値観や進め方が「当たり前」だと思い込んでしまう部分も、少なからずあるのではないかと思います。

わたし自身、アルバイトとしていくつかの現場を見て回るなかで、良くも悪くもそのことに気づかされました。

たとえば、モノの置き場所です。「ここに置けばもっと楽に作業できるはずなのに、なぜこんなに煩雑な置き方をしているのだろう」と感じる現場もあれば、逆に「このやり方は自分が勤めていた会社にも取り入れられたらよかったのに」と思うほど、効率的に整理されている現場もありました。

アルバイトの管理体制についても同様です。わたしが勤めていた会社は、アルバイトの方にとってはやや働きにくい管理の仕方だったように思うのですが、あるアルバイト先では、アルバイトの立場からしても動きやすいように工夫された管理がされていました。

作業導線についても、「もう少し工夫すれば、危険な作業をせずに済むのに」と感じる現場もあれば、「前の会社はこのあたり、しっかりできていたんだな」と改めて気づく現場もありました。

こうした経験を重ねるうちに、会社員時代のわたしは副業が禁止されていたことを思い出しました。今はだいぶ緩和されている会社も多いと思いますが、当時は副業ができませんでした。

もし会社員のころに、こうしてアルバイトや副業という形で他社の現場を見る経験ができていたら、その視点を本業の仕事にも活かせていたのではないか、と今になって思うことがあります。

視野を広げることは、とても大切なことだと感じています。

もちろん、これは万人に当てはまる話ではありませんが、わたし自身は実際にやってみて、メリットを少なからず感じました。

もし会社の規定などが許すなら、こういう経験も面白いのではないかと思っています。そうして得た視点や気づきは、めぐりめぐって、本業の会社にも少なからず貢献できるものになるのではないかと感じるからです。

まとめ

アルバイトをしている人は、世間的には立場が低く見られがちなところがあるかもしれません。

ですが、実際に自分がアルバイトをする側になって、その実態はかなり多様なのだと知りました。社長さんもいれば、資産収入がある人もいます。

ダブルインカムを目的にしている会社員の方もいれば、資格取得のために貯金をしている学生さんもいます。

人がどんな理由で、どんな背景を持って働いているのかは、外から見ただけでは分からないものだと、改めて感じています。

会社員だったころには気づけなかった視点を、アルバイトという立場になったことで得られたのは、わたしにとって思いがけない収穫でした。

もしよろしければ、単発バイトの具体的な職種についてまとめた記事や、派遣会社との付き合い方について書いた記事もありますので、そちらもあわせて読んでいただけたらうれしいです。


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