ショパン「バラード第2番」特別な演奏しかルービンシュタインを選ばない:ルービンシュタイン
作曲者:ショパン
曲名 :バラード第2番 ヘ長調 Op.38
演奏者:アルトゥール・ルービンシュタイン
リズム:★★★★★
旋律 :★★★★☆
構造 :★★★★☆
満足感:★★★★★
ルービンシュタインのショパンは特別だけど、
その演奏をどういうふうに演奏比較に
使ったりするのかを中心に紹介してみようと思う。
Ballade No. 2 in F Major, Op. 38
この演奏はルービンシュタインのリズムの揺らしが素晴らしい。
ルービンシュタインのこの曲の出だしは、まるで上品なワルツのようにゆったりとリズムを揺らして始まる。ここまでまとまりの良い演奏はなかなか他では出せないと思う。この序盤の揺らしの気持ち良さがこの演奏での最大の聴きどころのように感じる。
ルービンシュタインはショパンの演奏での大きな道しるべだ。
ショパンの演奏を探す時に、まずはルービンシュタインの演奏がどういうものになっているかを調べる。そしてその演奏を基準にしながら、良いショパンの演奏を探していく。ルービンシュタインの演奏と比較することによって、それまでは良い演奏だと感じていても、どこが甘いのかなどが良く分かるようになる。
ルービンシュタインの演奏をそのまま使えばいいじゃないかと思うかもしれないが、そうじゃなくてルービンシュタインの演奏を参考にしながらも他のショパンの良い演奏を知りたいし探したいわけだ。
それでもルービンシュタインを記事で使おうと決めた時は、その演奏が突き抜けていると感じた時だ。
ルービンシュタインの普通の演奏を使うのは正直もったいないと思うし上手さが良く伝わらないように思う。
ショパンの演奏で難しいのは、演奏者は山のように沢山居るけども、その中から突き抜けている演奏を選ぶことがまず難しいことだ。ショパンの演奏の全てじゃないけど、どの演奏も解釈が似てきて、これだという演奏を選びにくくなる時がある。そんな中にあってルービンシュタインの演奏という基準があるのは本当に頼もしい存在で、ショパンの特に個性を出しにくい曲でルービンシュタインがどういう演奏をしているのかを知れるのはありがたい事だと思う。
ショパンにはショパンコンクールの優勝者であるという演奏レベルの高さを示す目安がある。だけどその優勝者のどこが弱点なのかを知るのにも演奏を聴いて感じることの他にルービンシュタインの演奏と比べてみるという視点があると、弱点がわかると同時にどこが強くて良いのかも分かりやすくなるんじゃないかと思う。
