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ショパン「マズルカ Op.50-3」マズルカの中でもこの曲が評価が高いのはなぜか:エフゲニー・キーシン

作曲者:ショパン
曲名 :マズルカ Op.50-3
演奏者:エフゲニー・キーシン
リズム:★★★★★
旋律 :★★★★☆
構造 :★★★★☆
満足感:★★★★★

今までワルツを中心に聴いてきたから、そんなにマズルカに詳しい訳ではないけども、いい曲も多いから紹介してみようと思う。


Mazurka No. 3 in C-Sharp Minor, Op. 50

今回扱うのはマズルカOp.50-3だけど、これは中々難易度が高い。
なぜなら作りが複雑で、他のマズルカにあるような3拍子を基本とした舞曲らしいものとは作りが違うからだ。
だけど複雑なリズムには聴こえても、良く聴けば3拍子なのは同じだから、この記事を読みながらでも聴いて貰えたらと思う。

驚くのは始まりが踊りのリズムではなく、2声の会話から始まることだ。
つまりこの曲は舞曲なのに会話から始まって歌に変わって踊りを踊るというストーリーというか、まるで演劇のように作られている。
これは明らかに他のマズルカとは作りが違う。

多くのマズルカはワルツと同じように3拍子を保ちつつ拍に癖というかタメをつけて推進力にしたりするタイプの曲が多い。

この曲と同じように特殊な作りの曲もあるけども、基本はワルツを変形させたような癖のある3拍子だから割と聴き易い。
だけどこの曲は曲を理解しながら聴いていかないと、良くわからないかもしれない。
だから分析して記事にするにはちょうど良い曲だったのかと思う。

この曲の始まりはソプラノとアルトだから娘と母親が会話をするような感じで始まる。そしてソプラノの娘の会話が歌いだし踊りに変化する。

この構成というか語りから始まり歌になり踊りになるという展開の上手さが、この曲の最大の見どころだと思う。
こういった手法は今では普通に見ることかもしれないが上手い作りだなと思う。

踊りを見てみるとリズムも中々複雑で、2拍目を基本としながら1拍目と3拍目にも癖をつけながらリズムが変化していく。
この曲は3拍子でリズムがちゃんと円を描くように回転してる。
だから聴くほうもリズムを取れていれば3拍子でリズムを感じれる。
だけど拍の複雑な変化が、聴いた感じだとこの曲をワルツと似た感じにさせないポイントなんだと思う。

演奏を聴いてるだけだと、あぁそうかで済むんだけども、文章でこの仕組みを書こうと思うと難しいし上手く伝わるかわからない。

この曲はマズルカの中でも傑作と言われてる曲みたいだけども、
美しい親子の会話から始まって歌が踊りになり、会話を挟みながらまた踊りを踊っていく。踊りも大きなステップで始まり軽いステップを入れたりと複雑に変化する。この凝った作りにがこの曲の凄いところだろう。

この演奏を聴くときには、この曲のもつ演劇的な変化を楽しみつつも、高度な踊りの変化も楽しんでみて欲しい。
聴いてるだけじゃなく手や体でちゃんとリズムを取らないとリズムを感じるのもなかなか難しいんじゃないかなと思う。


マズルカを紹介するのにこの曲を持ってくるのは、難易度が高いかなとは思ったけども、この曲はマズルカの最高峰として記事にしてみるのもいいんじゃないかなと思った。


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