シューベルト「4つの即興曲 D935」直ぐに理解できない演奏ってあるよね:ヴィルヘルム・ケンプ
作曲者:シューベルト
曲名 :4つの即興曲 D935 第2番
演奏者:ヴィルヘルム・ケンプ
リズム:★★★★☆
旋律 :★★★★☆
構造 :★★★★☆
満足感:★★★★☆
この演奏を聴いた当初はそれほど上手いとは思わないかもしれない。
だけどちょっとだけ聴いてみて欲しい。
Schubert: 4 Impromptus, D. 935 (Op. 142): No. 2 in A-Flat Major. Allegretto
この演奏を聴いた時は、感情の付け方が抑え気味で今一つかなと思った。
いくら私が好きなケンプの演奏とは言え採用できないなと思った。
普段なら時間が惜しいから直ぐに次の候補の曲に行くんだけども、珍しくちょっとだけ聴いてみた。
聴いてみると始めはともかくこの演奏自体は悪くない。抑え気味ではあるけどもこの異常に厳粛な感じのする感情表現、この演奏は感情を優先するところをこの厳粛な感じのする構造の維持を優先しているんじゃないかと思った。
普通ならこの曲は旋律を目いっぱいチカラを入れて歌わせる演奏が多い。だけどもケンプの演奏だとこういうきっちりとした構造を作りながら抑え気味だけども味のある旋律を歌わせている。
多少甘いかなと思う部分もあるけども何をやりたいかがわかるから、惜しいなと思うところでもあるんじゃないかと思う。
この演奏の聴きどころはこの厳粛な感じがする空間の中でどう感情表現としての旋律を歌わせているかだろう。
1にまず構造美で2で旋律という感じかな。
ケンプの演奏ってこういうちょっと聴いただけじゃわからない構築の凄さがある。何をやってるか良くわからないけれど上手いってやつだと思う。
再生数から言ってもこの演奏の評価はそれほどでもないんだろうけども、ケンプが大好きな私だとツボにハマる演奏だと思う。
私はこういう演奏を見つけて大事に残していきたいのだ。
