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ショパン「スケルツォ第1番」意図的に前のめりになることだってあるよね:ユンディ・リ

作曲者:ショパン
曲名 :スケルツォ第1番 ロ短調 Op.20
演奏者:ユンディ・リ
リズム:★★★★★
旋律 :★★★★☆
構造 :★★★★☆
満足感:★★★★★

スケルツォの1番と言えばとても人気のある曲だけど、
なぜユンディの演奏を評価しているのかなどを
紹介してみようと思う。

Chopin: Scherzo No. 1 in B Minor, Op. 20

ユンディのスケルツォ1番は完ぺきではないかもしれない。
推進力があり過ぎて空回りしている感じのところがあるからだ。
だけども私はこの演奏を魅力的に感じた。
コンクールでなら減点になる部分ではあるのだろうけど、
起承転結とでも言えば良いのだろうか。
この前のめりし過ぎるほどの躍動感を私は良いものだと感じる。
山があって谷があるように一つの物語として考えるとこの演奏は良くできているなと思うからだ。

スケルツォの1番だと中間部の退屈になる山場をどう乗り切るかが大事だけどもユンディのこの演奏だと全体を通してみても退屈さなんて全く感じない。設計の上手い演奏だなと思う。
もっと完璧に近いスケルツォの1番もあるだろうけども、どうしてもこの中間部が課題になると思う。
だけどユンディは上手く乗り切れているように感じる。
暴風のように躍動的なんだけど、どこへ向かうかはわかるから、とても良くコントロールされている演奏だと思う。
リズムが戻ってこないなんてことが無い。

と書いていて思った。
これはユンディの独特な計算されたリズムの揺らしなんじゃないかと。
ユンディのたまに出てくる前のめりで空回りする感じは、規則正しいズレ過ぎて気づかなかったけども、揺らしてもちゃんと戻ってきているから計算された揺らしではないか。
これは技術的な課題とかに見えてしまう部分なんじゃないかと思うけど、
アルゲリッチの前のめりになる癖とは似てるけど違っていて、私は意図的にやってるものだと感じた。
そう考えると尚更よく出来ているなと思う。



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