ショパン「スケルツォ第2番」推進力のコントロールって大事だね:マルタ・アルゲリッチ
作曲者:ショパン
曲名 :スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
演奏者:マルタ・アルゲリッチ
リズム:★★★★☆
旋律 :★★★★☆
構造 :★★★★☆
満足感:★★★★★
アルゲリッチのショパンの演奏で
音質もいい貴重な音源があったから紹介してみようと思う。
Chopin: Scherzo No. 2 in B-Flat Minor, Op. 31
スケルツォの2番ともなると人気があっていい演奏が揃ってる。
そんな中でアルゲリッチの演奏を選んだのは、アルゲリッチ特有の爆発的な推進力はコントロールされているものの、どこかへ向かうかわからないドラマチックな展開がとても気に入ったからだ。
アルゲリッチが65年にショパンコンクールで優勝したのは勿論知ってはいるんだけど、時期的に音質がいい音源がないので、ショパンの演奏でアルゲリッチを取り上げてこなかった。だけど、このスケルツォの2番の演奏は75年の録音だけど、音質も演奏もとても素晴らしかったので取り上げてみた。
アルゲリッチの演奏と言えば猛烈に前に進む爆発的な推進力が魅力なんだけど、この演奏ではメリハリが効いていて前へ出過ぎないように抑えられていて、とてもバランスが取れているように思う。
つまり、この演奏の凄さは推進力が驚くほどにコントロールされていることだと思う。落ち着きなく前に進もうとする力をアルゲリッチは必死に抑えて見事に演奏している。そこがこの演奏の一番の聴きどころじゃないだろうか。
この演奏は1975年の録音だけども、若いころのアルゲリッチのショパンの演奏が良くわかる貴重な音源じゃないだろうか。65年の音源はどうしても音質が良くなくて採用しにくかったけども、この75年の演奏は音質も良くて演奏も素晴らしくて貴重なものじゃないかと思う。
