ベートーヴェン「エリーゼのために:Für Elise」有名曲にも聴き方を持っているといいよね:ブレンデル
作曲者:ベートーヴェン
曲名 :エリーゼのために WoO 59
演奏者:アルフレート・ブレンデル
リズム:★★★★☆
旋律 :★★★★☆
構造 :★★★★☆
満足感:★★★★★
これほど有名な曲の紹介だと地雷を踏みそうで怖いけども、
頑張って紹介してみようと思う。
Bagatelle in A Minor, WoO 59 "Für Elise"
まずこの曲の解釈は何故かは知らないけども、かなり自由で色々あるから、これだという演奏も無いのかもしれない。
この演奏は1965年のブレンデルのものだけども、この場合だと絶対的なリズムとそれをなぞるように歌う旋律が特徴的な演奏だと思う。この構造は舟歌に近いものがあるけども、そこに凛とした旋律が乗っていてとても気持ちがいい。
と書いてみると、なぜブレンデルがこの曲をもっと舟歌のように揺りかご的に演奏しなかったのかが疑問になる。そこはベートーヴェンの曲の構造に忠実に合わせたのだろうか。
他の演奏も聴いてみて思うのは、この曲はリズムを気持ちよく揺らさないといくら奇麗な旋律が鳴っていたとしても曲として気持ちよく聴けないところがあるんじゃないかと思う。そう考えるとブレンデルのリズムの揺らし方がとてもいいものに思えてくる。
この演奏での聴きどころは舟歌ほどわかりやすいリズムではないものの、安定したリズムの上で歌われる旋律の奇麗さだろう。旋律がリズムの上にちゃんと乗っていることがポイントで、それが最大の聴きどころだろうと思う。
ゆったりしたリズムの上で歌うからこそ奇麗だし楽しいと思うのだ。
ちょっと聴きこんでみてから思ったのは、舟歌のようにリズムを揺らす演奏だと、旋律にリズムがぶつかっているというか旋律の邪魔になることに気づいた。これって割と致命的な問題じゃないだろうか。これがあるから舟歌のように揺らせないのかなとは思った。
まあ私がこの演奏でわかるのはこのくらいだろうか。
記事にしてみると自分が聴くエリーゼの好みがはっきりしてきたように思う。そんなに私は頻繁には聴かないけども、ここまでの超有名曲になると何らかの自分の聴き方みたいなのはもっていても良いように思う。
