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グノー=リスト「ファウストのワルツ」演奏にも流派ってあるよね:エリソ・ヴィルサラーゼ

作曲者:グノー=リスト
曲名 :ファウストのワルツ S.407
演奏者:エリソ・ヴィルサラーゼ
リズム:★★★★☆
旋律 :★★★★☆
構造 :★★★☆☆
満足感:★★★★☆

リストの曲でヴィルサラーゼがいい演奏をしてるのを
見つけたから紹介してみようと思う。

Faust: Waltz

そんなにヴィルサラーゼを特別視して選んでいるわけではないけども、リストの演奏でヴィルサラーゼの演奏で良いのが多い。なんでいいのかを分析してみようと思う。

まず特徴的なのはこの音だ。伴奏部分は打鍵が早くて音のキープもある程度長いんだけど、重さが無いから重い響きにならない。そして伴奏で音が濁らない。そこに力のある澄んだ音での旋律が加わるからやたら美しく感じる。
つまり伴奏部分と旋律部分の使い分けが上手いのが特徴なんじゃないだろうか。
そこで一つ思ったのはこの伴奏の弦の音をそのまま出すようなドライな音の響きにギレリスを思い出すことだ。ギレリス特有のテクニックかと思っていたけども、ネイガウスの流派の特徴だったのではないかと思えてきた。
ギレリスに比べて伴奏の打鍵の速度が少し早い分だけ密度のある音が鳴っている。これはヴィルサラーゼの師がギレリスと同じネイガウス門下のザークだったことから似てる音がする時があるんじゃないかと思った。
弱音の使い方にしてもそうだ。ヴィルサラーゼからはリヒテルの弱音の使い方を思い出させるものがある。
考えてみるとネイガウスの系統でリストが得意な演奏家としてヴィルサラーゼが出てくるというのは面白い。そしてネイガウス系が好きな私がその音に釣られたということじゃないだろうか。

やはりソ連やロシア系のピアニストにも伝統ってちゃんと残ってて、その音に惹かれるってあるんだなと思う。キーシンみたいなタイプになると独特の立ち位置過ぎて何の影響を受けたのか良くわからなくなるけども。


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