シューマン=リスト「献呈」は聴けば聴くほど良さがわかる。エリソ・ヴィルサラーゼ
作曲者:シューマン=リスト
曲名 :献呈
演奏者:エリソ・ヴィルサラーゼ
献呈は大好きな曲だ。
クラシックのピアノ曲は山ほどあるけども、
その中でもかなり聴きこんでる曲になる。
ちょっと聴くだけではこの曲は、普通にいい曲だで終わるかもしれないけども、良い癖があって聴きこむほどに味がでる曲だなと思う。
Widmung (Schumann / Liszt)
この曲を紹介したかったけど問題があった。
私はヴァン・クライバーンの音源を聴いているけど、
発売された良い音源が存在しないから紹介できなかったのだ。
そして代わりになるような音源が見つからなかった。
でもやっとライブ録音だけど見つけたので紹介したいと思う。
この演奏を聴いてると、旋律に対する伴奏というか装飾のつけかたが特殊なことに気づく。そこでこれはと考えさせられる。
この演奏では装飾と旋律を混ぜて演奏するところを分離してるのだ。
その聴きなれない演奏の解釈にはちょっと悩んだけども気づいた。
この曲は元は歌曲で男性用だと思っていたけど、実際には男女両方が歌えるようになっている。だからピアノで演奏するなら珍しいけど女性用の解釈もあるわけで、この演奏が正に女性版なわけだ。そして女性版の歌曲の構造を考えるとメゾソプラノが歌っていると想定しても、伴奏からかなり音程が離れることになる。つまりその音程の距離が離れることをピアノの装飾が分離することで表現しているのだ。この演奏自体が歌曲寄りにあるとも言える。
テノールなら装飾というか伴奏との距離が近いから混ざることは普通にありえることだと思うし、それを聴きなれているから当たり前だと思い込んでいてこの演奏に驚いたわけだ。
音楽の記事を書いていると、それまでは何となく好きでその曲を聴いてましたで済んでた問題をなぜそれが好きなのかを説明しないといけなくなる。
紹介記事と書いておきながら実際には自分のための音楽を再評価して、ワンランク上げるための作業なのではないかと考えるようになった。その記事が長く残れば残るほど、それは私の知的財産と言えるのではないだろうか。
