スクリャービン「12のエチュード:第12曲」テンションが上がる曲ってあるよね:エフゲニー・キーシン
作曲者:スクリャービン
曲名 :12のエチュード Op.8 第12曲
演奏者:エフゲニー・キーシン
リズム:★★★★☆
旋律 :★★★★★
構造 :★★★☆☆
満足感:★★★★★
私がテンションを上げる時とかに良く聴いてきたスクリャービンの
エチュードをキーシンの演奏で紹介してみようと思う。
12 Études, Op. 8: No. 12 in D-Sharp Minor
私はスクリャービンが好きなんだけども、その原因となった曲がこの曲だ。
ヴァン・クライバーンの演奏したこの曲を長いこと聴いてたんだけども、クライバーンの音源は市販されてるいいのが無いから今まで紹介できていなかった。だけどキーシンのいい演奏が合ったから紹介してみようと思う。
スクリャービンと言えばこの曲と言えるくらいには気に入ってる。
この曲は演奏に爆発的な推進力が必要で、丁寧に構造を作ってその上に美しい旋律を歌わせても今一つ迫力がない曲になる。はみ出さない範囲で思いっきり演奏するからこそ、この気持ちよさが出ると思う。そしてそこがこの曲の難しい所だし最大の特徴なんじゃないかと思う。
一歩間違うと出来のいいショパンのワルツの変奏曲じゃないかと思えるくらいにリズムが揺れる。そういうところでスクリャービンにショパンの影響を感じる。演奏で言えばクライバーンはもっと上品だったけどキーシンはよりワルツらしく流れるように行く。そこが気持ちいい。
この曲の聴きどころも、この曲の持つ構造の範囲内を目いっぱい使って揺れるリズムを感じながら、その上を激しく踊る旋律を聴くことだろう。
旋律を激しい感情の表現としてとらえるよりも、激しく揺れ動く感情の移り変わりとして考えるほうがこの曲の場合は納得がいくように思う。
キーシンの演奏って私の所では今まで扱ってこなかったんだけど、キーシンの演奏は聴いてはいたんだけども、リヒテルやギレリスといったロシア系のピアニストの中でもキーシンの演奏って割と特殊で癖や特徴をなかなか掴めていなかったから今まで出してこれなかったんだけど、特徴が大分わかってきたから紹介で扱うようになると思う。
