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AIで創作が速くなった。でも、人間の仕事は減らなかった

AIで44曲作った。でも、人間の仕事は減らなかった

AIを使って、悲しく美しいクラシックを作っていた。

気に入った曲ができるまで何度も生成し、良さそうなものを残していく。

気づけば、その数は44曲になっていた。

以前なら、短期間でこれだけの曲を完成させることなど考えられなかった。

しかし、曲を作るスピードが上がったからといって、音楽制作がすべて楽になったわけではない。

むしろ今度は、作った後の仕事が追いつかなくなった。

AIに出会う前から曲を作っていた

私は、AIを使い始めてから音楽を始めたわけではない。

以前から自分で作曲し、ギターを弾き、パソコンを使ってレコーディングもしてきた。

曲を考え、演奏を録音し、失敗したら弾き直す。

一つのフレーズに納得できず、何度も録り直すこともある。

思い描いた音に近づけるために試行錯誤する時間も含めて、それが私にとっての音楽制作だった。

自分で演奏して録音した曲には、自分の手で作り上げたからこその満足感がある。

それは今でも変わらない。

AIは音楽制作に加わった新しい方法

AIを使った曲作りは、自分で演奏してレコーディングする方法とは大きく違う。

どんな曲にしたいのかを文章で伝えると、短い時間で形になって返ってくる。

悲しく美しいメロディ。
心が落ち着くクラシック。
疾走感のあるメタル。
夜に似合うジャズ。

思いついたイメージをすぐに音として確認できるようになった。

もちろん、一度で思いどおりの曲ができるわけではない。

雰囲気が違う。メロディが弱い。展開が好みではない。良い曲だけれど、今回のテーマには合わない。

そうした曲もたくさん生まれる。

その中から「これは残したい」と思えるものを選び、さらに作り続けた結果、悲しく美しいクラシックだけで44曲になっていた。

作る速度に、整理する速度が追いつかない

44曲が完成して最初に思ったのは、達成感だった。

しかし、その直後に別の問題が現れた。

どの曲を公開するのか。
曲名をどうするのか。
どの順番で並べるのか。
似た雰囲気の曲をどう分けるのか。
配信用にまとめるのか、それとも一曲ずつ公開するのか。

さらに、サムネイルやタイトル、説明文も必要になる。

曲を作る速度はAIによって大きく上がった。

しかし、作った曲を聴き、選び、整理して、どのように届けるのかを考える速度は、それほど変わっていない。

曲が増えれば増えるほど、選択肢も増える。

AIによって作業が減ると思っていたら、人間が考えることはむしろ増えていた。

音楽経験があるから選べることもある

AIが曲の形を作ってくれても、最終的に何を残すのかを決めるのは自分だ。

メロディが心に残るか。
曲の展開に無理がないか。
何度も聴きたいと思えるか。
自分の作りたい世界に合っているか。

その判断には、これまで自分で作曲し、演奏し、レコーディングしてきた経験も生きていると思う。

自分が普段から好んで聴いてきた音楽や、ギターを弾く中で身についた感覚も、曲を選ぶ基準になっている。

AIを使えば、誰でも短時間で音を作れる。

しかし、何を良いと感じ、どんな作品として届けるのかは、人によって違う。

同じ道具を使っても、選ぶ人が違えば、完成する作品群も違ったものになるはずだ。

人間の仕事は「作る」から「選び、育てる」へ

AIを使い始めて、人間の仕事がなくなったとは感じていない。

音を形にする部分は速くなった。

その代わり、どの曲を選ぶのか、どんな名前を付けるのか、どの作品と組み合わせるのかという仕事が増えた。

一曲から演奏する人物を想像し、架空のバンドが生まれることもある。

さらにジャケットを作り、MVを考え、YouTubeで配信する。

曲を作って終わりではなく、そこから作品の世界を育てていく。

私にとってAIは、何もしなくても完成品を届けてくれる機械ではない。

頭の中にあったものを次々と形にし、さらに新しい発想を連れてくる道具なのだと思う。

その結果、ガールズロック、猫メタル、ジャズ、クラシック、子ども向けの曲まで、制作の範囲はどんどん広がっていった。

正直、少し広がりすぎている気もする。

作りたいものが増えすぎて、整理が追いつかない。

それでも、この混雑した状態も含めて、今は創作を楽しんでいる。

完成した曲はYouTubeで公開しています

この記事を書いている今も、作ったクラシックをYouTubeで配信している。

新しく完成した曲も公開した。

ただ、この記事がいつ読まれるのかは分からない。

読んでもらったときには、また別の曲や、新しいバンドが増えているかもしれない。

私のYouTubeチャンネルでは、AIを取り入れて制作した音楽だけでなく、自分で作曲し、演奏やレコーディングをした曲も公開しています。

この記事を読んだ時点で何を作っているのか、よかったらチャンネルをのぞいてみてください。

AIで曲を作る速度は、以前よりずっと速くなった。

それでも、何を残し、どう育て、誰に届けるのかを考えるのは人間だ。

44曲を作って分かったのは、AIによって人間の仕事が消えたということではなかった。

作る方法が増え、できることが広がり、次にやりたいことがさらに増えたということだった。

AIによって、なくなる仕事もあるかもしれない。しかし、人が必要なくなるとは思わない。新しい技術によって作業の形が変われば、そこで必要になる役割も変わっていく。私自身、AIで曲を作るようになったことで、以前にはなかった選曲や世界観づくり、映像制作、配信という仕事が増えた。AIが広げた新しい世界で、人間の仕事もまた新しく生まれていくのかもしれない。

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