銀河英雄伝説クラシック音楽一覧 │ (25)第18話「リップシュタットの密約」
OVA「銀河英雄伝説」で使われているクラシック曲をGoogleスプレッドシートにリスト化し、Webサイトで公開しています。
🔗 銀河英雄伝説クラシック音楽一覧 Musik und Szenen – ein Strauß gelber Rosen
このnoteではBGMを軸に、曲のことや物語のこと、ミッターマイヤーのこと、そのほか銀英伝に関するいろいろを書いていきたいと思います。
⚠️ネタバレを含みます。
今回は第18話「リップシュタットの密約」です。
ここに至るまで…ヤンがイゼルローン要塞を攻略→同盟軍が帝国に侵攻→アムリッツァの会戦では、ドヴォルザーク祭りでした。
今回はマーラーです。
あらすじ
ブラウンシュヴァイク公、リッテンハイム候ら門閥貴族は「リップシュタット連合」を結成。その頃、貴族のうちマリーンドルフ家のヒルダがラインハルトを訪問し、協力を申し出る。ブラウンシュヴァイク公ら「賊軍」を討つべくラインハルトが出撃し、リップシュタット戦役が始まった。
曲について
⬜オープニング「Skies of Love」
歌・作詞・作曲 秋吉満ちる / 編曲 風戸慎介
01:33 マーラー《交響曲第7番「夜の歌」第5楽章》
――皇帝派と反皇帝派
G. Mahler – Symphonie Nr. 7 e-Moll, V. Rondo – Finale
「エルウィン・ヨーゼフを皇帝に擁したリヒテンラーデ公爵&ローエングラム侯爵」 vs「 ブラウンシュバイク公爵&リッテンハイム侯爵」という図について説明しているナレーション。
マーラーの7番は 第11話「女優退場」 で1楽章の出だしがでてきたのが最初でした(この出だし、シリアスで好き)。
なぜ夜の歌というのか調べますと書いていましたが、調べていません…。で、ちょろっと検索しましたら、ときおりたどりつく千葉フィルさんの細かい解説にあたりました。
すばらしいです…ありがたや。
こちらによると、第2・第4楽章が「ナハトムジーク・夜の歌」と題されているそうです。それで第4楽章にはマンドリンとギターが使われていると。
第4楽章は、第13話「愁雨来たりなば…」 でケスラーが若かれしころを回想するシーンで使われていました。はい、ギターが鳴っていました。そうか、夜の歌は小夜曲、セレナーデですね。恋人の部屋の窓の下で、ギター弾きながら歌うあれです。
※小夜曲。私は「しょうやきょく」だと思っていましたが、「さよきょく」とも読むのでしょうか。ちなみに「しょうやきょく」では漢字変換されないけれど「さよきょく」と打ったらちゃんと出てきました…)
今回のシーンでは5楽章の頭から流れます。1~4楽章が短調で夜、5楽章は長調で昼の世界ということのようです。
つまりこの5楽章の出だしは明るい昼への幕開けになるわけですが、ティンパニーがドカドカと鳴り、そのあとに金管楽器がブカブカと鳴るのが、私はなんだか絵本に出てくるような”いばりんぼさんの登場”みたいだわと、ちょっと笑ってしまいます。でもさらにそのあとに展開されるメロディーは、終楽章らしく華やかで、そしてすがすがしい印象です。ワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」に似ている…ような…? 和音進行が似ているとか、そういうことでしょうか。いや、似ているなんてものではない、そっくりですね。
🎧曲を聴く 1:03:33
09:33 マーラー《交響曲第2番「復活」第5楽章》
――リップシュタットの盟約
G. Mahler – Symphonie Nr. 2 c-Moll "Auferstehung", V. Im Tempo des Scherzos. Langsam. Misterioso
のちにラインハルト様により「賊軍」と言われてしまう、ブラウンシュバイク&リッテンハイム組のお話。
冒頭の激しさがいったんおさまって遠くから聞こえてくるような静かなファンファーレが流れる部分が、ここでは使われています。
🎧曲を聴く 52:30
(しばらく聞いていると、どこかで聞いたメロディーが……あれ? なんだっけこれ……)
10:21(曲なし)
――🐺リップシュタット連合軍の司令官にメルカッツ
ミッターマイヤー登場シーン。
ラインハルト陣営のミーティングです。貴族連合軍について、オーベルシュタインから説明があります。「皇帝は死にました」でどよめくところ。
12:35 マーラー《交響曲第9番 第4楽章》
――メルカッツが承諾
G. Mahler – Symphonie Nr. 9 D-Dur, IV. Adagio
メルカッツが脅され、ブラウンシュバイク公にくみすることを承諾するシーン。かわいそう。
アムリッツァの会戦のあと、諸将たちがブリュンヒルトに集まり、ビッテンフェルトが叱られる場面で流れていた曲です(第16話「新たなる潮流」)。美しくて悲しげな雰囲気もありながら、高く長い音が鋭い印象もあり、緊張感も漂います。
このヴァイオリンのメロディの下で、実はすんごい小さい音で「K.Fag」が鳴っています。ほとんど聞こえないぐらい。
K.Fagって? Fagはファゴットでしょうけれど…
動画を見ると普通のファゴットではない大きな楽器です。コントラファゴットというようです。Kはコントラですか。
🎧曲を聴く1:09:02
16:15 マーラー《交響曲第6番「悲劇的」第3楽章》
――フェルナーがラインハルトを襲撃
G. Mahler – Symphonie Nr. 6 a-Moll „Tragische“, III. Scherzo: Wuchtig
(10)第3話「第十三艦隊誕生」 でヤンの自宅が憂国騎士団に襲撃されたときと同じ曲です。
🎧曲を聴く43:38
フェルナーみずからヘルメットもかぶって行ったのに、なにもできずに終わってしまった。そういえば、ラグプール事件も指揮にあたり、ちょっと大変でしたね。だって普段、実践というより事務方みたいな感じではないですか。まあ、ずっとあとのお話です。
18:48(曲続き)
――🐺貴族たちを制圧
逆にラインハルト陣営が貴族たちを制圧。ここでミッターマイヤーが登場。
そのあともこの3楽章が流れます。シュトライトやフェルナーは投降し、拘禁された貴族たちもいましたが、中心メンバーのブラウンシュバイク、リッテンハイムらは逃亡しました。
22:19 オリジナル曲《光の橋を越えて インストゥルメンタル》
――ガイエスブルクに集結する貴族たち
今回はエンディングの歌はなし、インストバージョンとナレーションでしめくくられます。
BGMリストについて
BGM全曲をスプレッドシートでリスト化し、該当曲がアニメで流れる箇所からYouTubeで聴けるようにリンクを張っています。
今回ご紹介した第18話「リップシュタットの密約」のリストが見られるのは こちら です。
各曲のどの部分がどこで流れるかは、スプレッドシートのリストをご確認ください。
このnoteをお読みになって曲に興味を持たれた方や、アニメを見て「聞き覚えはあるけれど曲名が思い出せない」「この曲をフルで聴いてみたい」と思ったとき、ぜひご活用ください。

