銀河英雄伝説クラシック音楽一覧 │ (22)第15話「アムリッツァ星域会戦」
OVA「銀河英雄伝説」で使われているクラシック曲をGoogleスプレッドシートにリスト化し、Webサイトで公開しています。
🔗 銀河英雄伝説クラシック音楽一覧 Musik und Szenen – ein Strauß gelber Rosen
このnoteではBGMを軸に、曲のことや物語のこと、ミッターマイヤーのこと、そのほか銀英伝に関するいろいろを書いていきたいと思います。
⚠️ネタバレを含みます。
今回は第15話「アムリッツァ星域会戦」
2曲のみ。前回に引き続きドヴォルザークなんですが、9番4楽章が最初から最後まで丸々流れます。
そして、終盤は映画「わが征くは星の大海」と第1話で使われたニールセンです。
あらすじ
補給を断たれた同盟軍に、帝国軍が総攻撃を仕掛ける。同盟軍はウランフ、ボロディン、アル・サレムら練達の艦隊司令官が戦死し、ヤンの第十三艦隊も苦戦。同盟軍司令部は残存する艦隊をアムリッツァ星域に集結させる。戦いはついに最終局面を迎えるのだった。
曲について
⬜オープニング《Skies of Love》
歌・作詞・作曲 秋吉満ちる / 編曲 風戸慎介
⬜ドヴォルザーク《交響曲第9番「新世界」第4楽章》
A. Dvořák – Sinfonie Nr. 9 e-Moll, Op. 95, B. 178 „Aus der Neuen Welt“, IV. Allegro con fuoco
4楽章が丸々流れます。しかも最後、コーダで盛り上げるところで疾風ウォルフ登場です。
――01:33 戦闘開始
4楽章冒頭から流れます。
何かが迫りくるような弦楽器の序奏。これを聴くと私はジョーズのテーマを思い出します(ちょっと違う)。
そして金管楽器が朗々と有名なテーマを奏でます。
🎧曲を聴く 34:06
このまま盛り上がっていきます。かっこいいし、YouTube動画のオーケストラ奏者がなんだか生き生き楽しそうに見えます。
物語のほうは、ヤンの十三艦隊は帝国のケンプ艦隊に対してスパルタニアンを発進。ケンプはもともとワルキューレのパイロット出身なのですよね(外伝でその姿が見られます)。ポプランがナンパしているシーンへ、そして彼も発進。そのころには音楽がいったん区切りがつき、今度は弦楽器が流れるようなメロディーに変わります。が、機銃が12度ずれていたと戻ってくるポプラン。整備員につめよっていると、コーネフが、シェイクリとヒューズの訃報をつげます…道原版だとこの二人の姿も描かれていますね…。
帝国はビッテンフェルトも登場。
このあたりで2楽章のメロディーがちらっと現れます。小学校のときの下校の曲です。
再び、さきほどの金管楽器のメロディー(9-4_2)が流れて盛り上がるころになると、帝国からロイエンタールやキルヒアイスも登場。
同盟からは降伏する艦隊も出てきます。
――08:16 フィッシャーの艦隊運動
曲は続き、ここは4楽章の2/3をすぎたあたりです。
勢いのあった前半部分から一旦落ち着くと、弦楽器の悠々とした美しいメロディーが始まります。
🎧曲を聴く 41:55
――11:45 🐺速すぎる疾風ウォルフ
そして、また金管楽器のメロディー(9-4_2)が登場し、コーダに入る前、いったん終止するタイミングで、同盟軍兵士がふと横を見るととなりにミッターマイヤー艦隊が。「まるで疾風だ!」と。
速すぎて入り混じってしまったので、ミッターマイヤー艦隊はバックします…。そして曲はクライマックスへ。
ここ→ 🎧曲を聴く45:04
曲とミッターマイヤーの登場がぴったりあって、かっこいいのでした、ミッターマイヤーが。彼が。
そしてこれ以降、彼は疾風ウォルフと呼ばれるようになります。
ここまで丸々4楽章が流れたのでした。曲はいったんおしまい。
――12:29 攻撃を受ける同盟軍
上の11:45 疾風ウォルフのコーダに入る前、盛り上がる箇所(🎧曲を聴く43:16)が、もういちど登場します。
ヤン艦隊にも、キルヒアイスから降伏勧告が。
ヤンがキルヒアイスの用兵に対して「つけこむ隙も逃げだすすきもない」と言うのは、ここで曲が終わったあとです。
⬜ニールセン《交響曲第4番「不滅」第4部》
C. Nielsen – Symfoni Nr. 4 ""Det Uudslukkelige"", IV. Allegro" -
――18:02 アムリッツァでの戦闘
アムリッツァでの戦闘がはじまり、映画「わが征くは星の大海」と第一話で出てきたニールセンがここで登場。
このニールセンの交響曲第4番は楽章というのがないようですが、4つのセクションに分かれていて、ここでは第4部の頭から流れます。頭に「Allegro」とあるところから。
ここに入る前は細かい音符で曲が盛り上がっており、ここで急に無音になると(下の楽譜の1小節め、「G.P」=Generalpause(ゲネラルパウゼ)全体の休止)、裏拍からフォルテで4部が始まります。

※この動画のコメント見てみてください。銀英伝だらけなんですよ。
――18:45 🐺ヤンの砲撃開始
曲は続き、ここでまたミッターマイヤーが出てきます。が、左舷を損傷、「ヤン・ウェンリーか。さすがに速い」と、いったん後退。後退しながらも陣形を変化させ、反撃のしようとするところがさすがミッターマイヤー。ヤンもローエングラム陣営の人材の多さに感心します。
その後、ビッテンフェルトの「勝利の女神はおまえたちに下着をちらつかせているぞ」も。
また原作では、第8艦隊のユリシーズが浸水する話がここで出てきます。
曲はちょっとジャズのような響きも流れます(ここから40秒間ぐらい→ 🎧曲を聴く 2:05)。
フィナーレに向かってティンパニーがバリバリ鳴るところもありかっこいい。ニールセン自身がつけた「不滅」というタイトルもいいですね。
他にはこちらで流れます。
▻「わが征くは星の大海」8:44惑星レグニツァ解説
▻「わが征くは星の大海」13:50両軍がお互いを見つける
▻「わが征くは星の大海」17:26マッチ1本火事の元
▻第1話「永遠の夜の中で」11:30アスターテ会戦開始前
そして、今回の15話。これ以降は使われていません。
⬜オリジナル曲《帝国軍軍楽曲 ~ワルキューレは汝の勇気を愛せり~》
――22:20キルヒアイス艦隊
キルヒアイス艦隊の登場で、同盟軍は壊滅状態になります。
キルヒアイスの両側にはビューローとベルゲングリューンが。また、このシーンで双子の(いや、双子ではない)ルッツとワーレンも登場。
今回はエンディング曲はなく、ここで終了です。
BGMリストについて
BGM全曲をスプレッドシートでリスト化し、該当曲がアニメで流れる箇所からYouTubeで聴けるようにリンクを張っています。
今回ご紹介した第15話「アムリッツァ星域会戦」のリストが見られるのは こちら です。
各曲のどの部分がどこで流れるかは、スプレッドシートのリストをご確認ください。
このnoteをお読みになって曲に興味を持たれた方や、アニメを見て「聞き覚えはあるけれど曲名が思い出せない」「この曲をフルで聴いてみたい」と思ったとき、ぜひご活用ください。

