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【地方創生Phase0】AI格闘記㊾・64歳の自作アプリ。地域資源の「供給量の壁」を突破させる指導者の執念


「せっかくいい資源を見つけたのに、ビジネスとして回そうとすると供給量が足りない……」

地域活性化プラン作りの指導において、私は13年間このジレンマと戦い続けてきた。

地域活性化塾の研修期間は6ヶ月。その短期間で、協力してくれた地域の生産者さんたちに「恩返し」ができる継続的な仕組みを作るのは、至難の業だ。だからこそ、私は今、AIで「先手」を打っている。

プロトタイプを、全員が使える武器へ

5月の繁忙期を前に、6月開講の第2回講義に向けた「地域資源選定ツール」をClaudeで作り直した。

昨年、特定のチーム向けに作ったプロトタイプを、第37期生全員が使える「汎用版」へとアップデートしたのだ。

地域資源選定アプリ

「痛いところ」を突く評価軸を仕込む

今回、私が最もこだわったのは、AIに正論を言わせることではない。現場の「痛いところ」を突く評価軸の実装だ。

8項目の基準で採点

新たに加えたのは、「原材料の供給安定性」という項目だ。生産者の高齢化、天候リスク、後継者問題。ここを曖昧にしたままでは、どんなプランも絵に描いた餅に終わる。

あえて配点を「×3」と重く設定した。受講生に「供給リスクをどう解決策に昇華させるか」を、強制的に考えさせる仕掛けだ。

さらに、AIとの対話の中で「パートナー連携」と「持続可能性」という重複しがちな項目を一つに統合した。「一緒に取り組める人がいるか」と「そして仕組みとして継続できるか」を一体で問うことで、より研ぎ澄まされた8つの評価軸へと進化させた。

スコアの先に、泥臭い議論がある

結果比較の画面
判断のヒントの画面

スコアが表示されたその先に、私は「スコアだけで決めず、チームで議論せよ」という真っ赤な文字を刻んだ。

AIに答えを出させるのではない。AIが突きつけた客観的な数字を「土台」にして、生身の人間同士が泥臭い議論を戦わせ、地域の未来を背負う覚悟を決める。そのためのツールだ。

13年の経験を、アプリに凝縮する

プログラミングはできなくても、AIを「思考の外部装置」として使えば、自分の13年の指導経験を一つのアプリに凝縮し、次世代に手渡すことができる。

病み上がりの体で作り上げた、この「魂の結晶」は、秋のHP制作を待たずして、すでに実戦の場で牙を剥き始めている。

指導者の執念は、コードを書かなくても形になる。

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