【新連載プロローグ】地方創生:答えなき舞台へようこそ。地域を創る「ゼロイチ」の戦士たちと挑む、180日の記録
AIが「100点の答え」を出せる時代に、なぜ「答なき舞台」が必要なのか
試しに、今すぐやってみてください。
生成AIに「沖縄の過疎地域を活性化する施策を提案して」と入力するだけで、美しい論理構造を持つ計画書が、30秒以内に完成します。
SWOT分析。住民参加型のワークショップ。補助金活用スキーム。観光資源の再定義。
どれも正しい。どれも美しい。そして、どれも地域を1ミリも動かせない。
なぜか。
その答えを出したのが、汗一滴もかいていないAIだからです。地域住民の目を見たことがない。行政の担当者に門前払いされたことがない。「よそ者が何を言っても無駄だ」という冷たい空気を、肌で感じたことがない。
AIが賢くなればなるほど、逆説的に、最後に地域を動かす力は一つに絞られていきます。
安全な教室から引きずり出され、答えのない舞台で泥臭く汗をかいた人間の「熱量」だけなのです。
私はこの13年間、その現場を見続けてきました。
6月4日、第37期が開戦する
沖縄で37年間、続いている「答なき舞台(研修)」があります。
その名も「かりゆし塾」。
正式名称は「沖縄県経営者協会 官民協働・次世代リーダー育成プロジェクト」。世代を超えて民間企業の中堅社員、管理職員そして行政職員を、同じチームに放り込む、沖縄随一の「覚醒装置」です。
ルールは、シンプルです。
マニュアルは渡さない
手配も段取りも自分たちでやる
さまざまな組織の社員と、好むと好まざるとにかかわらずチームを組む
そのチームが、6ヶ月かけて地域の課題に向き合い、ゼロから活性化プランを創り上げる。
最初の数週間は必ず、崩壊しかけます。「あいつは使えない」「この班は終わった」という声が漏れてくる。
それでいい。その「摩擦と衝突」こそが、成長の燃料だからである。
今年の第37期が、いよいよ6月4日に幕を開けます。
このマガジンで、私は何をお届けするのか
新マガジン『現場知:地域を創る「ゼロイチ」の戦士たちに贈る、180日の記録』では、この熱狂の約半年間を【実況中継】します。
退屈な週報は書きません。
密着するのは、たとえばこういう班です。
全員が優秀すぎて、誰も泥をかぶろうとしない「エリート班」
最初から全員がバラバラで、空中分解寸前の「問題児班」
完璧なプランを作ったのに、現場で住民に全否定される「天才崩壊班」
彼らの「綺麗事のプラン」を、私の「劇薬フィードバック」がどう打ち砕き、どう覚醒させていくか。
その生々しい群像劇を、リアルタイムでお届けします。
美談にはしません。失敗もすべて書きます。なぜなら、他人の泥臭い葛藤だけが、読む人の心に本物の火をつけるからです。

開戦前夜まず「フェーズ0」を読んでほしい
6月の「開戦」を前に、読者の皆様に読んでいただきたい記録があります。
私自身の、準備の記録です。
名付けるなら【フェーズ0(開戦前夜)】
塾生たちにぶつける「指導の刃」を研ぎ澄ますため、私は『AI格闘記』の連載の中で、AIという最強の参謀を構築してきました。
膨大な議事録を読み解く。過去の失敗パターンを整理する。「この班にはどんな劇薬が効くか」を、深夜にAIと格闘しながら考え抜きました。
指導者が表舞台の裏側で、どう最新AIと格闘し、現場知をアップデートしてきたか。その記録が「地方創生フェーズ0」です。
6月の熱狂をより深く体験するために、まずここから読んでください。
開戦に備える「予習」として、この過去記事群が必ずあなたの解像度を上げてくれます。
地方で悩んでいる、すべてのリーダーたちへ
あなたが今、どこに住んでいても構いません。
地方の中小企業で「もっと地元に貢献したい」と感じていても。行政の中で「この地域を変えたい」と歯を食いしばっていても。
他人の泥臭い葛藤と覚醒のプロセスは、必ずあなたの心に火をつけます。
「明日死ぬかのように生きろ。永遠に生きるかのように学べ」これが40年間、私を動かし続けてきた言葉です。
かりゆし塾の塾生たちも、そのことをこの180日で、身体ごと理解することになります。
6月4日から始まる180日間、沖縄の熱狂を、私と一緒に目撃しましょう。
戦場で待っています。
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