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【地方創生 番外編①】秒速決定、コンセプト満点。それでもてぃーだ班にまだ足りない」と告げた理由

◆ 1ヶ月前倒しの決断。てぃーだ班の、驚くべき嗅覚

8月12日の地域資源決定まで、まだ1ヶ月ある7月13日。

てぃーだ班は、オンライン会議で、早くも資源を決定しました。

「汪応祖(わんおうそ)物語」

驚くべき速さでした。

彼らは、リスクの高かった「規格外野菜」という選択肢を、現場の熱量不足を冷静に見切り、早々に手放していました。代わりに、7月10日のフィールドワークで得た一次情報から、汪応祖(※)という資源のポテンシャルを見抜いていたのです。

※汪応祖(わんおうそ)は、琉球王国の三山時代に南山王国(山南王国)を治めた第3代国王(在位: 1402年〜1413年)です。

決断の速さだけではありません。

後日、私は客観的評価のために、自作の「地域資源選定判断ツール」に、この「汪応祖物語」を入力してみました。

課題整合性、独自性、ストーリー性。

多くの項目で、最高点の「5」が並びました。

彼らが現場で研ぎ澄ませていた「直感とロジック」は、ツールによる客観的な評価とも、完全に一致していたのです。


◆ 偉人伝を、大義へ昇華せよ

優れた決断でした。称賛に値します。

しかし指導者として、私はさらに高い次元へと引き上げる必要があると感じました。

汪応祖は、中国からハーリー(爬竜船)を伝え、豊見城グスクを築いたとされる南山王です。歴史的に見て、申し分のない偉人です。

しかし、一歩間違えれば、この企画は「偉人の功績を称える、お堅い行政イベント」で終わってしまう。

そのリスクを、私は指摘しました。

「偉人伝にするな」

今、新しく移住してきたファミリー層が増え、コミュニティが希薄化している豊見城市。その現代の課題を、汪応祖が体現した「異文化融合」というストーリーで解決する、必然のプランへと昇華するのはどうか。

「子どもたちが主役になれる余白を作るととても良いプランになる可能性がある」

歴史の重みに、現代の切実さを重ねる。そのパーパス(大義)を、深掘りしてくれることを期待しています。


◆ Bさんからの返信、そして受け継がれるバトン

フィードバックを送った後、一通のメールが届きました。

送り主は、Bさん。海運会社のロジスティクス部で課長を務める、人懐こい、てぃーだ班の書記の方です。

実はミーティング後に、「事務局(◯◯講師)から、なんか良いフィードバックあるんじゃない」と話していました。

「期待以上のフィードバックでした。ありがとうございます。参考になります」 率直な言葉でした。

実務能力を持つ人材たちが、最後にものを言うのは、精神論ではなく、頼れば必ず返ってくるという確かな手応えと、「大人の部活」のような熱量なのだと、改めて実感しました。

そしてこの班には、もう一つ、嬉しくなる事実があります。

第1弾で紹介した、豊見城市役所に勤める女性です。

彼女の母親は、かりゆし塾の第21期生でした。

親子2代にわたるバトンが今、豊見城の未来を創ろうとしています。

トミティGO!(彼らの自称)

てぃーだ班の挑戦は、まだ始まったばかりです。


汪応祖は、600年前に異なる文化を結びつけた王でした。

てぃーだ班が今つなごうとしているのは、その歴史と、豊見城に暮らす人々のこれからの暮らしです。

親から子へ、王から現代へ。

まだ、何も完成していません。

この続きを、私も楽しみに見届けたいと思います。

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