【地方創生Phase0】AI格闘記68・「この人とは無理だ…」。その壁を越えた先にしか、地域は動かない
「正直、はじめは『この人とは無理だ…』と思いました。我々のようなよそ者を全く信用していないのが分かったからです」
ある塾生が残した、この生々しい述懐だ。
綺麗な言葉でも、成功談でもない。地域の中で格闘した人間だけが書ける一文だ。
AIが出す「100点の正解」の無力さ
生成AIに「沖縄の地域活性化策」を聞けば、3秒で完璧なプランが出てくる時代になった。
市場分析、ターゲット設定、収益モデルすべてが整った、美しい紙切れだ。
しかし。その綺麗な紙切れを現場に持っていっても、地域の人は誰も動かない。
なぜか。
地域を動かすのは「正しい論理」ではないからだ。「絶対にこの人の期待に応えたい、裏切りたくない」という泥臭い『人間関係(信頼)』が、唯一の原動力だ。
効率を極めたAIには、この「摩擦と葛藤」を生み出すことができない。
「大人の部活動」という名の「答を創る舞台」
だからこそ私は、官民の多様な人材が混ざり合う「かりゆし塾」という答えなき舞台に13年間取り組んで来た。

マニュアルも手配も与えない。
塾生たちは戸惑いながら、自分たちでアポを取り、現場に出向き、地域の農家さんに怒られながらも対話を重ねる。冒頭の塾生も、そうやって壁にぶつかった一人だ。

しかし、その壁を越えた先で、何かが変わる。
「効率」ばかりを追い求めていたビジネスパーソンが、地域の人との出会いを通じて「この人たちのために何かしたい」という想いに火がつく。価値観が破壊(アンラーニング)され、再構築されていく。
これこそが、地域に「ゼロから1」を生み出す瞬間の美しさだ。
AIは、この瞬間を決して生み出せない。
今週金曜日、「企み」の全貌を話す
効率だけでは決して辿り着けない、泥臭くて熱い180日の戦い。
第37期となる今年の「かりゆし塾」が、いよいよ6月から開講する。今年の塾生たちは、どんな壁にぶつかり、どう化けるのか。
その「企み」の全貌は、今週金曜日のプロローグでお話ししよう。
最後に、あなたに一つ聞いてもいいですか。
あなたは最近、効率や正解を捨てて、泥臭く人とぶつかり合っていますか?
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