8週間の現場戦記(ケーススタディ)を終え、64歳が素人に戻る日。偉そうにマネジメントを語ってきた男が、今日から「ド素人」になる宣言

8週間、付き合って頂いた「ケーススタディ」
若手社員ホワイト離職、中堅社員管理職拒否、若手管理者の年上部下対応、プレイングマネージャーのマネジメント、社長の丸投げDX、言語化が苦手な職人管理者の孤立、利益設計の迷子(ビジネスモデル)、食わず嫌いビジネスフレームワーク(経営戦略)
どのテーマも、現場の誰かが今まさに抱えている課題だ。
書きながら、何度も手が止まった。
登場人物の一人ひとりに、私がこれまで出会ってきた実在の人間と顔が重なったからだ。
スキのお知らせが届くたびに、私は少し驚いた。
「こんな泥臭い話に、これほど反応があるのか」と。
しかし考えてみれば、当然なのかもしれない。
現場は今も、同じ問題の中にいる。
綺麗な理論より、現場匂いのするリアルな話を、人は求めている。
その確信を、この8週間で得た。
◆ 第1章|自慢話はしない。ただ、感謝を伝えたい
これは「8本もケーススタディを書いた」という自慢話ではない。
むしろ逆だ。
書けば書くほど、私が言語化できていないことの多さを思い知らされた。
現場知は、書くことで初めて自分に見えてくる。
それがこの8週間の、私の最大の収穫だった。
読者のみなさんは、私にとって「戦友」だ。
毎週火曜日・水曜日に記事を読んでくれた。スキを押していただ。本当にありがたい。
その反響が、次の記事を書く力になった。
ありがとうございました。心から感謝します。本当に、それだけだ。
◆ 第2章|64歳の「無知と弱さ」を、ここで晒す
しかし今日から、この「現場知工房」は少し変わる。
私が、完全なド素人に戻るからだ。
宣言する。
私は、Kindle出版に挑む。
「また偉そうなことを言い始めた」と思った方、少し待ってほしい。
私がこれから話すのは、成功の話ではない。
64歳のド素人が、恥をかきながらもがく話だ。
先週の話をする。
Kindle出版にはGoogleドキュメントが良いと聞き、パソコンの前に座った。
Googleドキュメントを開いた。
原稿を書き始めた。
そして15分後、私は机の前でフリーズしていた。
「保存ボタンが、どこにもない」
Wordなら分かる。左上に「保存」がある。Command+Sでも保存できる。
30年間、そうやってきた。
しかしGoogleドキュメントには、その「保存」がない。
5分間、画面をじっくり眺めた。
メニューを全部開いた。
それでも、ない。
結局、隣の部屋にいる30代のスタッフに聞いた。
「自動で保存されますよ」
「自動で……?」
64歳の役員が、「自動保存」という概念を2026年に初めて理解した瞬間だった。

笑ってくれていい。
私も笑った。
しかし同時に、思ったことがある。
「これが、現場の人間の本当の姿だ」
「DXを推進せよ」と叫ぶ前に、64歳の役員がGoogleドキュメントの自動保存を知らないという現実がある。
これを隠して「AIを活用しろ」と言い続けることの方が、よほど恥ずかしい。
◆ 第3章|なぜ、恥をかいてまで挑むのか
理由は一つだ。
noteでは書ききれなかったことが、まだある。
8本のケーススタディを書いた。
しかしこれらは、現場で私が見てきたことの「入口」に過ぎない。
業績が崩壊しかけたチームを、どう立て直すか。
真に事業を任せられる責任者を、どうやって見極め、育てるか。
これらは、1本の記事では書けない。
体系的に、血の通った言葉で、残す必要がある。
だから、Kindleで本を出す。
Kindle版には、noteでは公開しない2本のプレミアム記事を封入する。
【第9話:業績立て直しのチームマネジメント】
【第10話:真に事業を任せられる責任者の条件】
どちらも、私の40年の現場経験の中で最も伝えたいことを詰め込む。
完成したら、ここで告知する。
そして明日から、新しい連載を始める。
『Kindle出版格闘記』だ。
完成品を発表するのではない。
Googleドキュメントの自動保存を知らなかった64歳が、Kindle出版のゴールにたどり着くまでの「もがき苦しむプロセス」を、リアルタイムで公開する。
失敗したら、失敗を書く。
困ったら、困っていると書く。
恥をかいたら、恥をそのまま書く。
「完璧な完成品」より、「泥臭いプロセス」の方が、現場の人間には届くと信じているからだ。
◆ 結び
私は64歳にして、過去の40年間のプライドをいったん脇に置いた。
「現場のプロ」という看板を外し、今日から「出版のド素人」として爪を立てる。
怖い?
いいえ。ワクワクしている。
今回は何を学べるだろうか。どんな失敗が待っているだろうか。どんな人間に出会うだろうか。
その問いが、頭の中をぐるぐると回っている。
以前、何度がご紹介したガンジーの言葉がある。
「明日死ぬかのように生きろ。永遠に生きるかのように学べ」
64歳。残りの時間を数えるより、残りの学びを数える方が、ずっと面白い。
「現場知工房」。ここからまた、新しいチャレンジを始めます。
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