個人がWebサイトを持つ時代をつくる。1万円からつくる「PROFILE APP」を始めた理由。
フリーランスやクリエイターの人と会うと、
自分のポートフォリオサイトを持っている人が結構います。
デザイナーなら、これまで作ったもの。
カメラマンなら、撮った写真。
そこにプロフィールや仕事の実績、問い合わせ先があって、
「自分が何者なのか」を、一つの場所にまとめている。
これはすごく合理的だと思います。
Instagramの投稿を何十枚もさかのぼらなくても、
そのURLを一つ開けば、
その人が何をしていて、
何が得意で、
どんな仕事をしてきたのかが分かる。
でも、普通の人が自分のWebサイトを持つことは、なかなかなかった。
これには理由があると思っています。
一番分かりやすいのは、
普通に作ると、それなりにお金がかかるから。
2026年現在のWeb制作の相場を見ると、
名刺代わりのシンプルな小規模サイトでも、
おおよそ3万円〜10万円程度。
フリーランスへ1〜5ページ程度の小規模サイトを依頼する場合でも、
5万円〜15万円程度が一つの目安になっています。
もう少し本格的なポートフォリオサイトになれば、
10万円台から数十万円。
内容やデザイン、機能によってはもっと上がります。
もちろん、これには理由があります。
デザインを考えて、
構成を考えて、
文章を整理して、
コーディングして、
スマートフォンに対応して、
公開できるところまで持っていく。
全部をゼロから作れば、それだけ人の時間が必要です。
だから、この価格自体がおかしいわけではありません。
むしろ適正だと思います。
ただ、
例えば会社員の人や学生、
お店で働いている人、
旅が好きな人、
音楽が好きな人、
普通に毎日を生きている人が、
「自分のことを少し伝えるWebサイトが欲しい」
と思ったとして。
そのために10万円、20万円払うかと言われると、
やっぱり少しハードルが高い。
だから今まで、
「個人が自分専用のWebサイトを持つ」
という文化が、あまり広がらなかったのだと思います。
だったら、もっと小さく作ればいい。
僕が今作っているのが、
PROFILE APPです。
ホームページほど大げさじゃない。
SNSとも少し違う。
名刺よりずっと詳しい。
その間にあるものを作りたいと思いました。
スマートフォンでURLを開くと、
その人専用の画面が出てくる。
HOMEには簡単なプロフィール。
EXPLOREには、その人の好きなもの。
NOWには最近考えていること。
STORYにはこれまでのこと。
CONNECTにはInstagramなどの連絡先。
もちろん、このタブも全員同じである必要はありません。
その人に必要なものを選べばいい。
僕が作りたいのは、
単なる「自己紹介ページ」ではなく、
その人を少し探索できる場所です。
SNSとは、役割が違う。
InstagramにはInstagramの良さがあります。
XにはXの良さがある。
TikTokにもLINEにも、それぞれ役割があります。
でもSNSは基本的に、
「今流れているものを見る場所」
です。
プロフィールを開いたとしても、
投稿は時系列で並んでいます。
その人が一番大切にしていることが、
一番上にあるとは限りません。
数年前の大切な投稿は、
どんどん下へ流れていく。
だから僕は、
SNSとは別に、
「自分について知りたい人が最初に開く入口」
があってもいいと思っています。
SNSがタイムラインなら、
PROFILE APPはホーム画面。
そんなイメージです。
そして、価格は1万円にした。
現在、僕が作っているPROFILE APPは、
10,000円(税込)です。
さらに、
PROFILE APPへつながるQRコード付きのプロフィールカードを作る場合は、
デザイン+100枚印刷込みで5,000円(税込)。
両方作って、
15,000円です。(モニター価格)
一般的なWeb制作の価格と比べると、かなり低い価格です。
PROFILE APPには、
僕が最初に作った共通の仕組みがあります。
そこに、
その人に合わせて
写真、
色、
フォント、
文章、
タブ、
コンテンツ、
世界観を組み合わせていく。
つまり、
共通する型は持ちながら、同じAPPは作らない。
この方法だから、
完全にゼロからWebサイトを設計するよりも制作コストを下げられる。
そして、
「自分のWebサイトに10万円は出せないけれど、1万円だったら作ってみたい」
という人にも届けられる。
僕はむしろ、
そこにこのサービスの意味があると思っています。
「Webサイトを作る」ではなく、「自分を整理する」。
PROFILE APPを作っていて面白いのは、
完成した画面だけではありません。
制作する際に、
インタビューをします。
好きなものは何か。
最近何を考えているのか。
どんな人だと思われたいのか。
何をしているときが自分らしいのか。
これから何をしてみたいのか。
質問していくと、
本人も、
「あ、自分ってこういうものが好きだったんだ」
「こういうことを大切にしていたんだ」
と気づくことがあります。
だからこれは、
単なるWeb制作ではなく、
「自分を編集する作業」
でもあると思っています。
自分について考えて、
言葉にして、
写真を選んで、
一つの世界としてまとめていく。
完成したPROFILE APPは、
その結果として残るものです。
名刺も、ただ連絡先を渡すものじゃなくなる。
僕はPROFILE APPと一緒に、
プロフィールカードも作っています。
カードの表には、
その人らしい写真やイラストと、
短い言葉。
裏面には簡単なプロフィールと、
PROFILE APPにつながるQRコード。
初めて会った人に渡して、
その場では少し話して、
好きなタイミングでQRコードを読み込む。
すると、
「あの人、こんな音楽が好きなんだ」
「こんなこと考えてたんだ」
「今度この話してみよう」
となる。
名刺が、
連絡先を交換するための紙ではなく、
「出会った人との続きをつくる入口」
になる。
僕はそこがすごく面白いと思っています。
全員がインフルエンサーになる必要はない。
Webサイトを持つというと、
何か仕事をしている人、
フリーランス、
会社、
クリエイター、
そんなイメージがまだ強いと思います。
でも僕は、
別に何者かである必要はないと思っています。
音楽が好き。
旅が好き。
お酒が好き。
一人で過ごす時間が好き。
本を読むのが好き。
今こんなことを考えている。
それだけでも、
その人にはちゃんと世界があります。
誰かに見せるためだけじゃなく、
自分自身のために作ってもいい。
そして、
誰かと出会ったとき、
「よかったらこれ見て」
と渡せる。
そんなものがあったら、
今より少しだけ、
人と人との出会い方も変わる気がしています。
一人ひとりが、自分のホーム画面を持つ時代へ。
これまでは、
Webサイトを持つことには、
それなりのお金と知識が必要でした。
だから、
会社や仕事をしている人が持つものだった。
でもAIやWeb技術が進んで、
作り方そのものが変わり始めています。
だったら、
その技術を
「もっと豪華なWebサイトを作るため」
だけに使うのではなく、
今までWebサイトを持てなかった人が持てるようにするため
に使ってもいいと思うんです。
僕がPROFILE APPを1万円で作っている理由は、
単に安売りしたいからではありません。
できるだけ多くの人に、
「自分のホーム画面を持つ」という選択肢を作りたいから。
人にも、
仕事にも、
お店にも。
それぞれに、そのためのAPPを。
まずは、
自分の周りから始めてみようと思っています。
あなたを伝える、その入口をひとつに。
PROFILE APP。
これが、僕が今作っているものです。
