中村玉緒さんが亡くなられました。それで私が小さい頃、おばあちゃんが2人いたことを思い出しました。
この2人のおばあちゃんのこと思い出しました。
年上のおばあちゃんを”上(うえ)ばあちゃん”で年下のおばあちゃんは”下(した)ばあちゃん”と呼んでいました。
”上ばあちゃん”の口癖は「死ぬときは皆に迷惑をかけない」でした。そんなことを言っていた上ばあちゃんが、ある時寝込んでしまったことがありました。
その後、寝込んでしまった自分の部屋ではなく、いつも皆が使っている部屋で3日後に亡くなりました。
いつもの口癖は、家族や従業員みんな知っていることでしたので、皆は軽く”はいはいわかりました”と受け流していたものでした。
”下ばあちゃん”は色々あって、私の母親はずーっと嫁いびりをずいぶんされたらしいことは、後から母親から聞いたことでした。
ただ亡くなる何日か前の日に「あなたには世話になったな~(これも方言なので標準語で)」としみじみ言われたことも、後から聞いた話でした。
やはり色々とあったのだなと思いました。
付け加えて母親が「それで許せる気になったんだ」とも聞きました。
私は”下ばあちゃん”の印象に残る言葉が別にありました。
”下ばあちゃん”の知り合いの方が立て続けに亡くなったことがありました。
その時に私が”下ばあちゃん”に聞いたというか、次のように言いました。
「長生きしてよかったね!」
と私が言うと、
「私が嫁に来て何回お葬式出したことか!」
という言葉でした。
で続けて、「友達もみんないなくなってしまった」
と、言ったのでした。
これを聞いたのはずいぶん小さい頃だったと思うのです。
私はその時の気持ちを、今でも時々思い出します。
それが、私の意に反して、「長生きするってそんなにいい事ではないのでは?」
ということでした。
これは今でもはっきり覚えている言葉であり、私にとっては一つの教えだったのだと思います。
#創作大賞2026
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パリに向け日々精進してまいります。