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iiiii_tsu
「熱帯夜」 #シロクマ文芸部 #ショートショート
熱帯夜が好きだ。
日が落ちてからも、熱を持った空気の中にいることを実感する。
空気の存在を一番実感できるのは、熱帯夜だけだ。
気温が二十度くらいになると、空気を感じられなくなる。
十度より低くなると、空気が皮膚を刺してくる。
空気の存在を実感できるが、気持ち良くはない。
やはり、熱帯夜が一番だ。
熱帯夜の日の昼間は、空気の存在よりも、太陽の存在を強く感じる。
ギラギラとした熱を照射してくる。
強い刺激は苦手だ。
熱帯夜は、全身に空気を纏うことができる。
次第に空気が体の延長のように感じられる。
右手を挙げてみる。
天井にまで届きそうだ。
左手を挙げてみる。
エアコンにまで届く気がする。
エアコンの内部まで手を伸ばしてみる。
どこだ。
壊れているのはどこだ。
いくら言葉で飾っても、暑くて眠れない。
明日は修理業者は来てくれるだろうか。
下記お題に参加させていただきました。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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