顔ぶれの定まった王座戦線。
UFCフライ級の王座戦線を形成する最後の一席、その6位のランクを獲得したのは有望な若手ファイターのロニー・カヴァナだった。
今のモレノが落ちて来ているのは確かだけれど、元王者を相手にしても十分な差を付けるだけのスキルを持っていることを示したカヴァナは、今後に説得力を感じさせる内容で巡って来たチャンスをモノにしたと言える。
こうして6位へと急浮上することに成功したカヴァナは王座戦線に絡む最後の選択肢として名を連ねることになった。
ここで一番もったいないことをしたのは敗戦したモレノではなく、戦う機会を逃してまったアスー・アルマバイエフになるだろう。

確かな実力者でありながらも、今のところボヤけた説得力しか示すことが出来ておらず、そこに加えて次に繋がるチャンスも不意にしてしまったとなると、今後のプランには大きな影響が出てくるはずだ。
ただ、個人的に7位以下のランカーの中で上位勢に絡んでいくことが出来る可能性を残しているのはアルマバイエフだけだと思っているので、彼がどう巻き返していくのかというのは王座戦線外で最も注目出来るポイントになっていると感じている。
現状ロイバルの席が一番ぐらついた所になっていると思うので、もしかしたらそこに動きが出ることになるのかもしれない。
しかし当然のことではあるが、最も注目すべきポイントは顔ぶれの決まった王座戦線がどのように収束していくのか、というところになる。
ヴァンVS.平良を皮切りに、この戦線がどのような順番と組み合わせで鎬を削っていくのかというのは、日本の多くのファンにとっても非常に注目度の高いポイントになっているのではないかと思う。

今回6位にランクインしたカヴァナは平良達郎と同様に非常に若いが、現時点で高い完成度を示しているので、今後の伸び代がどの程度のものになるかは分からないが、最終的に王座争いの一角を担うような存在になってくるのではないかと思っている。
なので近い将来には、平良・ヴァン・カヴァナの3人が高いレベルで競い合う状態が作り出されているかもしれない。
良い状態を保つことが出来ることを前提として、年齢的に考えれば今の戦線の中でより長く活躍を続けることが出来るのはその3人になるので、先の時代を築く存在へと成長していく可能性は十分に考えられる。
そういったことを踏まえて考えると、今のフライ級王座戦線は彼らに焦点を当てながら追っていくことで、今後の展望を含めた大きな流れをなんとなく感じながら楽しんでいくことが出来るようになるのかもしれない。
それを考えると今回のカヴァナの浮上は今後の楽しみを深める良いスパイスになっていたと言えるのではないかと思っている。
