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可能性の振り分けを終わらせる戦い

混沌と化したUFCフライ級のタイトル戦線は、次世代の王となる存在を求めて蠢いている。

空け渡された新たなる時代を統治する存在を定める機運が高まり、その流れが収束に向かって動いている中で、“可能性を持っていた者”“可能性を持つ者”の振り分けが進められて来た。

その振り分けがこの戦いを以て一先ず終了するのではないかと私は思っている。

その戦いが[ブランドン・モレノVS.ロニー・カヴァナ]である。

カヴァナは平良やヴァンと同様にフライ級における若き才能としてランキングに名を連ねているファイターであり、大きな可能性を秘めたファイターでもある。

彼はヴァンと同様にチャールズ・ジョンソンに敗戦しているが、総合的な能力値の高さはこれまでの戦いからも明らかで、経験を積むにつれてその能力はさらに開花していくことが予想される。

恐らく近い将来には王者クラスの実力を示すことになっているのではないかと思う。

そんなもう一つの若き才能の前に立ちはだかり、ベテランとして再び王座へと臨む力を証明しようとしてるのが元王者のブランドン・モレノだ。


©︎Getty Images

現ランキングの1位から5位まではすでに王者になり得る可能性で埋まっており、タイトルに挑戦する説得力で満ちているので、そのタイトル戦線に絡んでいくためには6位のランクを獲得し、最終候補としての地位を確保しておく必要がある。

つまりランキング6位の位置こそがタイトル戦線に絡むための最終ラインであり、最後の座席になっていると言えるのではないかと思う。

そんな残された一枠をカヴァナとモレノが争うことになる。

若き才能が未来への可能性を示すのか、それとも実績のあるベテランが踏み留まって復活の狼煙を上げるのか。

この戦いの勝敗によって残りの切符の行方が決まり、ランキング内での可能性の振り分けが一旦区切られるような形になるのではないかと思う。

それ故にこの戦いは今後に向けて非常に重要な意味を持つので、タイトル争いからは少し離れた位置にあるけれど必見の戦いになると思われる。

このように最終ラインの選定が行われるフライ級だが、それに合わせて最前線でも新たな答えを出す動きを見せている。

それが、[ジョシュア・ヴァンVS.平良達郎のフライ級タイトルマッチ]である。


©︎UFC

下から勝ち上がって来たという意味では堀口恭司以来となる日本人ファイターによるUFC王座への挑戦となる。

そして日本人初のUFCチャンピオンの誕生。

その可能性が遂に目前にまで迫ってきた。

ランキング5位の堀口恭司もこれから間違いなく王座戦に絡んでいくと思うので、UFCフライ級は日本人ファンにとって益々目が離せない階級になって来ていると言えるだろう。

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