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登山を趣味にしたら、、、山で働けた件(入山・食料争奪編)

山を趣味にして間もないが、勤続20年間近の会社を辞めた。
趣味は山、好きなことは登山、今何したいといえば山登り。そうして辿り着いた山小屋勤務。年齢的に厳しいと思われがちだが、やってみないとわからない。一歩踏み出すと事は進み、山小屋で働くことが現実となる。

入山の日、集合場所からは車に揺られ、マイカー規制ある県道を、関係者通行許可で突き進む。標高上がれば残雪も多い。気温も下がるが、時折見える陽射しが肌に突き刺さる。
しばらく走って開けた場所に到着。ここはヘリポート。山小屋に必要な重い荷物の集合場所。我ら山小屋荷物の梱包確認。数日前、悪天候だったらしく、覆っていたシートが剥がれ、他の小屋荷物はひっくり返っていたり、無残な状況となっていた。
まだ会ったばかりのメンバーでの初仕事は、荷物を梱包し直す作業。皆、慣れずぎこちないまま作業は進む。ロープ巻いたこの荷物。また数日後、無事に再会できること願い、先に進む。
車で登山口となる場所まで行き、ここで新たなメンバーが1名加わる。この方はベテランで10年連続で勤務しているとのこと。ほぼ社員と言っても良い。どんな人柄なのか、優しいか、怖いか、など思うところだが、今はどんな性格かは重要ではない。今は人数増えたことで、食料運びの一人当たりの量が減ることの嬉しさが勝る。
その場に食料が降ろされるが、、、多い。量も見た目も多い。冷凍品もある。肉だ。凍っている分、さらに重く感じる。肉いらん!2、3日我慢しよう!とは勿論言えない。目の前にある荷物を運ぶことは絶対だ!
会って間もないメンバーによる食料争奪戦が始まる。皆、口には出さないが、比較的軽い野菜系を狙っているのがわかる。1人がコンパクトなキャベツの袋を選ぶ。ただ私は知っていた。程よい大きさで、それだけでザック埋まるサイズのキャベツだったが、見た目以上の重さ。身が詰まっているキャベツ。車から降ろす時に触っていたので、避ける食料の候補にしていた。手にしたのは若き学生くん。ヤバッて表情見逃さなかった。1番避けたい冷凍品については、もう1人のバイト運動好きくんが進んで持ってくれた。しかもまだイケるという感じで、細かい野菜類も自ら選ぶ。すごいねって感じだが、私は知っている。彼とは集合場所でいろいろ話したのだが、荷物はほとんどヘリで上げることにして、ザックの中は軽い衣類、雨具、軽量の防寒着だけ入れているってことを。それを知らぬオーナー達には体力ある漢として見られている。まぁイメージなんてどうでも良い。これで残りの食料もかなり減る。ベテランバイトの方は見た目重そうで嵩張るタマネギ袋を1つ選び、素早くザックの中へ。そしてザックの口を閉める。俺もう持ったぜ!って感を出している。ズルいが何も言えない。
余った食材はピーマン、人参、大根が少量、あとはお米。まとめてもそんなに重くない。残り物には福がある。コレならイケる!と荷造りしてたら、「オレンジあった!」とオーナーの声。6個のオレンジだが、皆聞こえていない素振り。結果1番近くにいた私の荷物となる。ザック積載量は体感140%…。山でのビタミン補給はゼリーにしよう!と、ひとり決断し、登山開始となる。
〜つづく〜

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