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登山を趣味にしたら、、、山で働いている件(小屋開きライフライン編)

山を趣味にして間もないが、勤続20年間近の会社を辞めた。
退社してからは今後についていろいろ不安になったりもしたが、既に過去の出来事。今は楽しさ、ワクワク感でいっぱいである。進むしかない!そして念願の山小屋生活始まる。
山小屋到着から重労働で疲れていたこともあり、この状況でも快眠であった。目覚めも良い。と、言うのも、本来寝床はバイト小屋と呼ばれる場所に、1人当たり1畳分ぐらいのスペースが割り当てられるのだが、まだバイト小屋は倉庫状態。あらゆる山小屋器具が、玄関同様引っ切りなしに積み込まれており、入れる状況ではない。バイト小屋が使えるようになるまで、本館客室が我が城となる。ここは建て替えてから比較的新しい山小屋の為、客室は快適空間!これから寝泊まりするバイト小屋の無残な現状を見た後もあり、夢のような極楽であった。
朝の集合は6時。5時55分にアラームなる者もいる。まだガスが通っていないので、調理できず、朝ごはんは菓子パン。初日に誰かが荷上げしたパンなので、ほぼ潰れている。これをインスタントのスープと共にいただく。窓から見える山々の景色だけが癒し。
食後すぐに作業開始。とにかくライフラインを整備する。皆そろそろ電気だけでは限界と気付き始めたか、お湯を沸かすだけのご飯に飽きたか、ガスを繋ぐ作業を進んで行う。
ガス管は重い。
街中で入れ替えする業者の方を目にしていたが、ここは山の中。地面もガタガタ、便利な台車も役に立たず、設置場所まで2人1組で持ち上げて運ぶ。すごく中途半端な場所に保管されていた意味がわかった。すこく重いからである。前年に閉まってくれた方々の限界の場所であったことを身をもって体感。当時の片付け場面を想像し、もっと奥に置けば…と思ったことを反省。そう、ここは山。当たり前だったことは通用しない場所。
全身全霊の肉体労働で、ガス管移動も無事終わり、ついにガス開通!カップ麺生活ともお別れ!そして昼ごはん!出てきたのは、大鍋で作ったインスタントラーメン…。辛ラーメン。器に入って見た目は違うが。
しかし、作業後の山見ながらのラーメンは、悔しいが美味い。
電気、ガスは通った。あとは水。雪が豊富にある場所なので、水には困ることはない。それでも環境の変化により、ここ数年の積雪量は少なくなってきているとのこと。自然環境も実感できる。小屋シーズン期間も節水努力である。
山の中腹に湧き水があり、近隣の山小屋含め、そこから水を引いている。我らの小屋は水源から1番離れた場所にあり、長くて丈夫なホース管を繋ぎまくって、小屋まで水を引いている。勿論人力で。例年その作業は名物となっていると、支配人は誇らしげに語っていたが、見ている人はいない。ただの恒例行事?作業だと思うが、皆、水が使えることで気分がハイになっており、ツッコむ者はいない。
この水源作業は天候にも左右される為、それまでの間、予備の水源として、小屋周辺の雪解け水を引く作業を行う。本番の練習というところ。それでもホースの長さは約100m。途中のホースが雪の重さに耐えられるよう補強しながら進む。小屋にあるメインタンクでは清掃作業が同時進行。まだ雪残る、気温も低い山中で、大きな水タンクに裸足で入り清掃する若者。
「貴方のその清掃のおかげで生活できます!」
と、感謝しつつ、
「次はじゃんけん勝つとイイね!」
と、エールを送った。
とりあえずの水源だが、勢いあり、一晩あれば水溜まり、水道開通予定。ガス開通しているので、晩ごはんはお米と野菜炒め!味噌汁付き!
何気なく過ごし、何気なく手にしていたこと、当たり前だったことが当たり前ではないってことに気が付く。いろんなことに感謝しながら1日が終わった。そして快適空間にてまた明日へ。

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