見出し画像

じおふろ編集室#14 由布岳・阿蘇山・くじゅう連山

わたしのYouTubeチャンネル「じおふろ / GeoFlow」では、Google Earthを使った空撮動画を投稿しています。

九州の3つの山、由布岳・阿蘇山・くじゅう連山をテーマにそれぞれ動画を公開しました。

その前に、チャンネル初期のころに公開したこちらの動画。

【空撮】やまなみハイウェイ|由布岳→くじゅう連山→阿蘇山

九州の絶景ドライブウェイとして知られる「やまなみハイウェイ」
この道路を、空から追った動画です。
広島に住むわたしも何度も運転したことがあり、絶景の続く気持ちいい大好きな道路です。

今回、この「やまなみハイウェイ」がつなぐ3つの名峰、由布岳・くじゅう連山・阿蘇山、これらの山それぞれをテーマとして、3本の動画を制作しました。
わたし自身、趣味で登山を楽しんでいます。
由布岳には登ったことがありませんが、くじゅう連山には3度、阿蘇山は1度、登山で訪れたことがあります。
空からの視点で、それぞれの山の魅力を伝えたい。
そんな思いで制作した動画たちです。
順に振り返ります。

・由布岳

【空撮】由布岳|ゆふいん温泉の背後にそびえる大分のシンボル

やまなみハイウェイを由布院方向へ進んでいくと見えてくる、ひときわ大きな存在感のある山です。
日本百名山の選定者である深田久弥氏が、この山を百名山に加えなかったことを後悔したというエピソードが残っています。
ふもとから中腹へ、野焼きによって保たれている見事な草原が広がる姿が印象的です。
温泉地として知られる由布院のシンボルとして、その温泉街を見下ろす位置にそびえます。

Google Earthで見る由布岳。山腹のつづら折りの道路はやまなみハイウェイです。

動画では、正面登山口から登山道をある程度忠実になぞる格好で、中腹の小ピークである飯盛ヶ城、そして東峰・西峰の2つのピークを持つ山頂へ、カメラを進めました。
山頂の火口跡であるお鉢には、ぐるっと1周登山道が通っています。
Google Earthでは険しい地形を再現しきれていないのですが、実際のお鉢巡りルートは、絶壁の岩肌に鎖が設置され、岩の出っ張りに足を掛けながら登るようなスリリングな場所もあります。
実はわたし、登山という高いところに自ら行く趣味を持っていながら、極度の高所恐怖症なんです。
「怖いだろうなー」
という気持ちと、
「一度は登ってみたいな」
という気持ちが両方あって、いまだに挑戦できておりません。

・阿蘇山

【空撮】阿蘇山|圧倒的スケールの活火山を空から

修学旅行や観光で、何度か訪れたことはあった場所です。
趣味の登山を始めてから、いちど登山を楽しむために行きました。
登った皆さんが投稿してくれている阿蘇山の登山動画を見ての印象は、
「殺風景な山だな」
というものでした。
草木がなく、砂と岩むき出しの荒涼とした景色。
まさに現在活動中の活火山です。
この印象は、実際に登ってみると大きく変わることとなりました。
「草千里」
たぶん国語か社会の教科書でここのことを書いた文章を読んだ記憶があります。
「砂千里」
知りませんでした。
絶賛活動中の中岳火口のすぐそばに、火山灰が降り積もった砂地が広がる場所。
砂漠や砂丘ともまた違います。
見渡すと、地層のシマシマ模様がはっきり見える断崖や、落ちたらケガじゃ済まなさそうな地割れのような地形。
「ここは日本か?すごい景色だな」
現地で実際につぶやいた言葉です。
登山道は、観光で間近に見た中岳火口をはるか上から眺める稜線を歩きます。
溶岩がゴロゴロ転がる足元ですが、岩自体は土の中に埋まったものがほとんどで、安定していて歩きやすかったのは意外でした。
火口にほど近い中岳、最高峰の高岳、ぐるっと見渡して感じたことが、動画のサムネイルにも書き込んだ、
「地球と一体になる感覚」
ダイナミックな景色に囲まれ、足の裏で地球と会話する感覚。
この山のことが大好きになりました。

Google Earthで見る中岳火口。
手前下側が火口展望台の駐車場。登山道は画面上側の稜線を歩きます。

この動画の制作を進めていくうちに発見した、とても興味深かったこと。
阿蘇山には山体にいくつものはっきりとそれとわかる火口の跡がたくさんあるんです。
これは、空から姿を見ることのできるGoogle Earthだからこそ、俯瞰ではっきりと見ることができます。
地面から見上げるだけではわかりにくい、いまはもうほぼ崩壊しているような火口跡も、それと確認することができました。

Google Earthで見る阿蘇山中腹。
画像下が「蛇ノ尾」真ん中が「米塚」右上は阿蘇五岳の「杵島岳」です。

動画制作をしたことで、また知らなかった新たな阿蘇山の姿を知ることができました。
またいつか、阿蘇山の姿を自分の目で見ることができたらその時は、
「わーすごいかっこいい!」
の気持ちがさらに深くなると思います。

・くじゅう連山

【空撮】くじゅう連山|なるほどこれは「九州の屋根」と呼ばれるわけだ

まだわたしが登山を始める前のこと。
やまなみハイウェイをドライブして、牧ノ戸の駐車場で休憩しました。
そこには多くの車が停まっているのですが、人の姿はまばら。
これめっちゃ不思議だったんです。
登山を始めてわかりました。ここは牧ノ戸登山口だったんですね。みんな山の中に入っていってたんですね。
やまなみハイウェイからのくじゅう連山の景色は、由布院から阿蘇へ向かう途中、長者原から見る景色が有名です。

やまなみハイウェイ、長者原から眺めるくじゅう連山の景色。

吸い込まれそうな絶景ですね。
この奥には、東西13km、南北10kmほどの範囲に、10数個の火山が連なる火山群が広がっています。
広島に住むわたしが、登山を楽しむために3回足を運んでいるんです。
めっちゃいいところです。大好きな場所です。
動画では、上の写真の場所、長者原から、基本的に登山道を追いながら、広がる火山地形を追っています。
基本的にですが、登山道を追っていないところもあります。
Google Earthで、どのようなルートを通りながらこの場所を表現するかはけっこう頭をひねりましたよ。
くじゅうの特徴的な火山地形を、できるだけわかりやすく楽しめるよう、カメラを進めたつもりです。

わたし、3回登山でくじゅう連山を歩いたと言っていますが、長者原から入山したことがなく、3回とも牧ノ戸から入りました。
ここは様々な登山ルートがあり、とても1日でまわりきれる場所ではないんです。
歩いたことのない場所をGoogle Earthの空撮で追う作業は、ワクワクの連続、次に行くときは絶対に長者原からくじゅうの山々を楽しむぞと心に決めました。
歩いたことのある場所の作業も、これもまた、歩くだけでは気づくことのない発見がありました。
例えば、星生山の稜線は、現在活動中の硫黄山の噴火口に意外なくらい近かったんだ、とか。
「いやあー、ここ絶対いつか行くぞ!」という場所と、「ここで一気に真っ白の霧が晴れて青空が広がった場所だ!」みたいな、思い出と重なる場所。
ホント楽しい動画制作の作業の連続でした。
登山をやったことのない方、興味のない方にこそ、見ていただきたい動画にできたと思います。
「こんな世界が広がっているんだ」っていうのをお楽しみいただけるとうれしいです。
もちろん登山をガッツリ楽しんでいらっしゃる方もぜひ、動画をお楽しみください。
みなさんに楽しんでいただければうれしいです。

・編集室よりさいごに

わたしのチャンネルでは、川をテーマにした動画を、おかげさまで多くの方にご覧いただいています。
一方で、山をテーマにした動画は、川と比べると、正直なところ、わたし自身まだまだ「どう見せるか」を試行錯誤しています。
山を、その魅力が伝わるように空からの映像でまとめるのは、なかなか難しい。
それでも、もちろんこれからも山を扱う動画は作り続けていきますよ。
川と山だけではありません。
道路や線路、海岸線、盆地や平野。
わたしが「おもしろい」と思った地理を、これからも皆さんに楽しんでいただけるように、いろいろな場所を空から眺めていきたいと思います。
いつも動画をお楽しみいただいているみなさん、本当にありがとうございます。
楽しんでいただけていることが、何よりうれしいです。

いいなと思ったら応援しよう!