🍊 千両蜜柑と「壁にテープのバナナ」の現代アート
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「壁にテープのバナナ」 数億円のアート作品が盗難、仏美術館が被害届
6/1(月) 11:52配信 【AFP=時事】
https://news.yahoo.co.jp/articles/63e46e576cbef9988cff5979526ccc4680945d29

🍊 千両蜜柑と「壁にテープのバナナ」の現代アート
🎨 アートの記事
🍌「壁にテープのバナナ」 数億円のアート作品が盗難、仏美術館が被害届 📅 6/1(月) 11:52配信
フランス東部メスにある美術館「ポンピドゥーセンター・メス」は5月31日、イタリアの現代美術作家、マウリツィオ・カテラン氏の作品が盗まれたと警察に通報した。盗まれたのは作品の主要部分を構成する🍌バナナだ。
被害に遭ったのは、カテラン氏の作品「コメディアン」で💰数億円の価値がある。壁にバナナが粘着テープで貼り付けられたインスタレーション作品で、30日に警備員がバナナがなくなっているのに気が付いた。
仏パリにあるポンピドゥーセンターの分館であるポンピドゥー・メス美術館は声明を発表し、身元不明の人物による盗難について警察に正式な被害届を提出した。美術館は、作品のバナナが交換されたことも明らかにした。このコンセプチュアルなアート作品では、バナナが常に新鮮な状態に保たれるよう🔄 3日ごとに交換される。
⚠️「コメディアン」が被害に遭うのはこれが初めてではない。昨年7月にも、入場者によってバナナが食べられるという事案が起きている。この時は警備員がすぐに介入し、即座に代わりのバナナが設置された。
カテラン氏は当時、空腹の訪問者がバナナだけでなく🖤テープも食べなかったことに失望したと冗談交じりにコメントし、美術館側も法的措置を取らなかった。しかし今回、バナナを持ち去った人物が特定されていないため「対話の可能性がない」として美術館は警察への届け出に踏み切った。また「2回目の事案で、作品に対する敬意の問題だ」とも述べている。
💬 アートの概念とその価値を問いかけるこの作品は、2019年のアートフェアで12万ドル(当時の価格)の値がついて以降、物議を醸し続けている。カテラン氏は他にも、18カラットの純金製便器「🚽アメリカ」を制作したことでも知られるが、こちらも2020年に英国の展示会場から盗まれており、バラバラに解体され、現在も回収されていない。
🎭 千両蜜柑との対話
このニュースを読んで、上方落語の『🍊千両蜜柑』を思い出した。
大店のお嬢様が、病の床につき、🌞真夏にみかんを所望する。番頭が江戸中を奔走してようやく一個の蜜柑を手に入れるが、夏の蜜柑は極めて稀少で、値段はなんと💴千両。お嬢様はみかんを食べて元気を取り戻す。蜜柑は。十房で、有った。三房を残し、それを、「父母そして、番頭さんの三人で、食べて。」と、お嬢は、言付けた。残った蜜柑を渡された番頭は、その価値——💴300両——に気づいた瞬間、それを抱えて🏃逐電する。これがサゲだ。
🔗 構造が、驚くほど一致している。
🍌バナナの数億円という価値は、カテランの署名とギャラリーの壁という文脈があって初めて成立する。🍊蜜柑の300両もまた、お嬢様の病と真夏という文脈があって初めて成立する。文脈を外れた瞬間——番頭が蜜柑を抱えて逃げた瞬間、誰かがバナナを壁から剥がした瞬間——に、価値は霧散する。残るのは、ただの🍊蜜柑、ただの🍌バナナだ。
✨ 価値は文脈に宿る。 これがこの二つの話に共通するコンセプトだ。
📅 カテランが「コメディアン」を発表したのは2019年。対して『千両蜜柑』は江戸時代、200年以上前の噺だ。しかも落語はコンセプトを言語と演技だけで表現し、バナナも壁もテープも必要としない。🎤 噺家一人で完全再現が可能で、物理的な依存がないから盗まれることもない。
さらに落語は、「価値は文脈に宿る」という命題を😄オチで笑いにまで昇華している。コンセプトを提示するだけでなく、その虚構性・脆さまで込みで作品になっている。
🏆 江戸の無名の噺家の方が、100年以上の先行性をもって、現代アートのコンセプトを既に笑いに仕立て上げていた。
後記:
江戸っ子なら、直ぐに、気が付くとは、思う。
それにしても、コンセプトアートって、〇〇じゃね?
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No.1552.
