勉強するだけで勝ち組:日本社会はブルーオーシャンだらけ
少し古いデータであるが、日本の社会人の平均学習時間は1日あたりわずか7分だという。
普段から学習を継続している者からすれば、目を疑う数字かもしれない。ただ、この数字には、全く勉強をしていない人も含まれており、その割合は全体の95%にも上るそうだ。
日本社会の低迷の原因はこれだけではないだろうが、それにしてもこの数字はあまりにも低い。忙しい日本人は日々の業務に追われ、疲弊し、自己研鑽に回す時間がないのかもしれない。
しかし、視点を変えてみよう。この状況は、日本社会全体として見れば絶望的だが、個人の生存戦略としては、むしろ競争相手が自ら退場していくボーナスステージに見えてこないだろうか。
日本社会の95%が学ばないということは、相対的に見て競争が極めて緩いということである。誰もが必死にスキルを磨き合う過酷なレッドオーシャンとは対極にある。日々の業務終了後に、疲れた体に鞭を打つような狂気じみた努力をしなくても、少しの自己投資を継続するだけで容易に頭一つ抜け出せる、圧倒的なブルーオーシャン環境なのだ。
なぜ自己投資を継続するだけで勝ち組に近づけるのか。それは投資の世界における複利のメカニズムが、知識の蓄積にも全く同じように働くからだ。
金融資産の運用において、得られた利息を再び投資に回すことで雪だるま式に資産が増えることはよく知られている。知識もまた、一つの学びが別の概念と結びつき、新たな洞察を生み出す。勉強を始めた直後は効果を実感できないかもしれないが、継続していくと、ある日突然、以前とは世界が全く違って見える瞬間が訪れる。1日のわずかなインプットは単なる足し算ではなく、掛け算となって自己の能力を増幅させるのだ。
システムエンジニアとして長年この業界にいると、この知識の複利の威力を残酷なほどに見せつけられる。新人の頃はそれほど差がなかったのに、数年、十数年とたつと、新しい技術を学び続けた者とそうでない者との間には、もはや同じ年代とは思えないほどの実力差が生じる。
私自身、日々少しずつ学んできたことが仕事に活かされ、数年後には障害を未然に防ぐ設計力や、精度の高い投資判断力として大きく花開いたことを実感している。1日の勉強量はわずかであっても、それが複利として確実に効いてくるのだ。
あなたは今日、未来の自分に投資しただろうか。
明日からではなく、今日からのわずかな時間の積み重ねが、自らの未来を救う最大の投資となるはずだ。
